保険適応のCAD/CAM冠とは|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

保険適応のCAD/CAM冠とは

 保険適応のCAD/CAM冠とは…

最近は保険診療でも白いかぶせものが出来るとよく聞きますよね。
保険の金属を使わない白いかぶせものをCAD/CAM冠と言います。
CAD/CAM
冠とは、歯の模型をスキャンしたデータをコンピュータに入力し、ハイブリッドセラミックという材料の歯の色に似せたブロックを、機械によって歯の形に削り出したものです。

CAD/CAM
冠は、今までは小臼歯(前から45番目の歯-緑色)と条件付きで第一大臼歯(前から6番目の歯-青色)が保険適応でしたが、保険適応範囲が拡大し、202091日から前歯(前から1、2、3番目の歯-赤色)も保険適用可能となりました。
前ので今は前歯部OKです!

色のついている歯はCADCAM冠・インレーが保険適用です。中切歯・側切歯・犬歯(図の赤い歯)、第一小臼歯・第二小臼歯(図の緑の歯)・第一大臼歯(図の青い歯)に作ることができます。第一大臼歯(図の青い歯)は第二大臼歯(図の赤丸)が上下4本揃ってないと保険適応になりません。

YAMAKIN株式会社HPより引用)        
 

CADCAM冠の特徴を以下にいくつか挙げてみます。

◆時間が経つにつれて徐々に変色
白いかぶせものではあるものの、保険外治療で行われるセラミッククラウンに比べると、単調な色で透明感は劣ります。しかし従来の銀色の金属のかぶせものに比べれば、目立ちにくくなります。
保険外治療の材料であるセラミックは時間が経っても変色しませんが、CAD/CAM冠はセラミックとレジン(歯科用のプラスチック)の混ざった材質なので時間が経つと変色してきます。

◆強度・耐久性
レジン(歯科用プラスチック)が含まれているため、オールセラミックに比較すると耐久性などはやや劣ります。また、咬み合わせの強さによってはCAD/CAM冠治療が不向きな場合もあります。歯ぎしりや食いしばりに弱く、咬む力でたわみやすいので、欠けたり破折して外れたりするリスクがあります。
もし破折した場合、保険のルールで、かぶせものをセットしてから2年間は作り直しが出来ません。

◆歯の切削量が金属冠より多い
CAD/CAM
冠は金属冠に比べると強度・耐久性が劣るため、咬む力に耐えられる強度を得るためには、金属冠よりも厚みが必要になります。セラミッククラウンや金属冠よりも歯を多めに削らなくてはなりません。

◆金属アレルギーの人にも
歯科で利用されている合金は、アレルギーを起こしにくい金属にはなっていますが、金属が常に口の中にあると金属アレルギーのリスクはあります。CAD/CAM冠は金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がなくなります。また、医師による金属アレルギーの診療情報提供があれば、すべての歯においてCAD/CAM冠の適応になります。

 2022年34日、厚生労働省Webサイトにて、20224月の診療報酬改定に関する省令が公開されました。
この中で、特定保険医療材料であるCAD/CAM冠用材料において、材料定義の一部変更、材料価格の改正がなされ、CAD/CAMインレーが新しく保険適用となりました。CAD/CAMインレーをレジンやメタルのインレーと比較しました。
メタルインレーに比べ、技術料は高く設定されています。

以上のことを考慮した上で、白いかぶせものをするのに、保険診療(CAD/CAM冠)で行うのか保険外診療(セラミッククラウン)で行うのかを考えて頂きたいと思います。
わからないことがあれば、ドクターに相談してみて下さいね。

 

保険の白い歯の特徴をお話しします。保険の白い歯はCAD/CAM冠というもので、前歯、小臼歯に適応となります。7番が上下左右4本そろって咬合に無理がない場合に限って上下左右の6番に適応となります。ですがこのCAD/CAM冠問題だらけで、とてもお勧めできるものではありません。

1、割れやすい

2、プラークが付きやすい

3、外れやすい

4、歯を削る量が多い

 

1、保険の白い歯はプラスチックです。プラスチックに混ぜ物しているだけです。

ですからプラスチックの特性で時間が経てばすり減り、形が変わります。時間の経過とともに劣化します。

混ぜ物しているので靭性に劣ります。脆くなります。ですから大きな力が加わると、欠けないで割れます。

割れて脱落します。耐摩耗性を向上させるにはプラスチックに混ぜ物しないといけませんから、これは仕方がありません。

接着も本当に弱くて、良く外れます。ですからかけて外れないならまだしも、割れたら、確実に外れます。

欠けて取れない、と言ったことはありません。確実に割れて、外れます。

 

患者さんからすれば『壊れるもの入れられた。』と被害者意識が湧き上がってくる方がいると思います。でもこれは仕方がないのです。保険で決められたものです。

2、プラークが付きやすい

また、プラスチックの性質で、プラークが付きやすい特性があります。これは例えば

瀬戸物のお皿と、プラスチックのお皿ではどのように違うか考えると分かります。瀬戸物のお皿は何回洗っても汚れがキレイに落ちますよね。プラスチックの皿使い続けるとは小さな傷がついて表面から光沢が無くなり汚れが付きやすく、洗っても汚れが取りにくくなりますよね。これと似たものです。

先ほどもお話ししましたが、プラスチックは割れませんが、CAD/CAM冠の材料は耐摩耗性向上させるためにプラスチックに混ぜ物しているので脆くなっています。割れます。

 

 プラークが付きやすいので、虫歯、歯周病の原因になります。きちんと歯磨きができるならプラークは残らないのですが、歯磨きができていなかったので被せることになっている方が殆どです。習慣はなかなか変えることができません。結局被せても磨けないので、CAD/CAM冠の縁からまた虫歯になってしまうひとが沢山います。

3、歯とプラスチックを接着させるには難しいのです。くっつきが弱いのです。20~30個に一つ外れます。

4、CAD/CAM冠の材質は脆いので、もろさをカバーするためにはCAD/CAM冠を厚く作らなければいけません。そこで、歯を大量に削る必要性が出てきます。

 

当院ではCAD/CAM冠の欠点を全て克服している被せ物をお勧めします。フルジルコニアクラウン、ジルコニアボンドクラウン、メタルボンドクラウン,e-maxクラウンをお勧めします。