「人生を変える歯の磨き方」|お花茶屋の歯医者 コージ歯科

「人生を変える歯の磨き方」

 歯周病が全身疾患と関係があるとの発表は、歯科医師がそれぞれの立場から講演、著書などで理解を、医療関係者は元より国民に訴える姿が目立ってきている。糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、誤嚥性肺炎、慢性腎臓病、大腸がん、潰瘍性大腸炎、認知症、早産・低体重児出産などと多岐にわたって関連しているという。

 今回はまた、歯科医師・松下健二氏(国立長寿医療研究センター・口腔疾患研究部部長・鹿児島大歯学部卒)が著書を上梓した。「人生を変える歯の磨き方」(河出書房新社)であるが、最近の話題にテーマを一つ一つ解説しているが、基本にしているのが、“正しい歯磨きの方法”を強調している。出血を気にせず磨く、歯の間を楊枝でせせる、舌を歯ブラシでこする、洗口剤のあと水でしっかりすすぐは、NG!朝イチの「舌磨き」で細菌をしっかり掃除、歯磨きの前後に洗口剤で30秒以上すすぐ、菌血症を招く「歯磨き時の出血」に注意!歯ブラシは、ヘッド小さめ・ペングリップで、ていねいなブラッシングで磨き残しをゼロに。としながら「いい人生は歯周病菌の少ない口から始まる」としている。

第1章=「歯磨き時の出血」はこんなに危ない!第2章=歯ぐきの出血が引き起こす「菌血症」とは、第3章=口から腸に達した歯周病菌が招く全身疾患、第4章=唾液力UPと口腔ケアがウイルス感染を防ぐ、第5章=人生が変わる!これが正しい歯磨き、第6章=歯学博士が答える口腔ケアの大疑問。なお、「歯磨き5か条」としてまとめている。①朝イチの「舌磨き」で細菌をしっかり掃除、②歯磨きの前後に洗口剤で30秒以上すすぐ、➂菌血症を招く「歯磨き時の出血」に注意、④歯ブラシは、ヘッド小さめ・ペングリップで、⑤ていねいなブラッシングで磨き残しゼロに。

特に第2章で紹介されている「菌血症」、第4章の=唾液と口腔ケアについて、その重要性を強調しながら解説しているので注目した。唾液と口腔ケアについては、専門家である歯科医師の立場から表現や説明内容は多少の相違があるが、近年、繰り返し述べられている。一方、「菌血症」については、具体的には平易なことであるが、言葉としては歯科業界でも必ずしも十分承知していないので、改めて紹介しておく。「粘膜や皮膚に傷ができると、血管の中に細菌が侵入することがある。このように血管中に細菌が存在する状態を“菌血症”」という。この現象は、皮膚や消化管だけでなく、歯ぐきでも頻繁に起きることは知られている。口腔内の粘膜・歯ぐきに傷や潰瘍ができていれば、“菌血症”が起きることは容易に想像できる。歯磨きや歯間ブラシやデンタルフロス使用でも、約30%の人に“菌血症”起きていることが報告されているようだ。このような状況からすれば、血管の中に侵入した歯周病菌が全身を巡り、様々な臓器に影響を及ぼす可能性がある。

第6章からも懸念される点を取り上げた。『“イエテボリ式歯磨き”は効果的か』⇒虫歯を防ぐための歯磨き法であり、歯周病菌や虫歯菌に対して、どのような効果があるのかは疑問。『キシリトールは虫歯だけでなく、歯周病にも効くのか』⇒キシリトール含有のガムの長期使用でプラークの減少と歯肉炎が改善した報告はあるが、大規模な調査が行われていないので、歯周病に対する効果は不明。最近の研究ですが、キシリトールと同様に虫歯予防に効果があるエリスリトールには、歯周病菌にも有効とする報告がありました。『かかりつけ歯科医上手な見分け方』⇒意外と難しいのですが、ポイントを挙げておきます。①通える範囲にある、②HPなどに歯周病専門医や認定医であることや口腔ケアについて記載されている、③十分な時間をとってくれる、④院内がきれいでスタッフの見出しなみが清潔、⑤治療計画を説明してくれる、⑥メンテナンスをしっかりしてくれる、⑦よい歯科衛生士がいる、⑧歯だけでなく、全身の健康始動を行う、⑨自信がない治療は他の歯科医師を紹介する。松下氏は最後に「以上のことに留意しながらも、治療方針について意見が違うことは、別の歯科医師の意見も聞いてみることが必要かもしれません」と付言している。

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