厚労省歯科保健課が新規採用|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

厚労省歯科保健課が新規採用

厚労省歯科保健課が新規採用:歯科医・技工士・衛生士・特に“技工士”に注目

 

厚労省医政局歯科保健課が、このほど令和5年度として、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士を採用したことをオクネットとして213日、歯科保健課にて確認し、同時に、その理由の説明を受けた。4月から新年度を迎え、人事異動は恒例のことであるが、歯科保健課として、この時期に公募・試験・面接を経て採用に至ったということであった。歯科保健課のHPで公募案内を知らせていたが、“知る人ぞ知る”であるが、今回は、歯科技工士募集が、一部関係者の間で、憶測を呼んでいた。最近は、歯科業界での課題に挙げられていたのが、歯科技工士問題で、厚労省有識者会議でも議論はされてきたが、関係者が納得いく結論・政策実施には至ってないのが現実である。

昨年6月のいわゆる“2023年骨太の方針では次の通り明記されていた。「リハビリ テーション、栄養管理及び口腔管理の連携・推進を図る。全身の健康と口腔の健康に関する科学的根拠の集積・活用と国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)に向けた取組の推進、オーラルフレイル対策・疾病の重症化予防につな がる歯科専門職による口腔健康管理の充実、歯科医療機関・医科歯科連携を始めとする関係職種間・関係機関間の連携、歯科衛生士・歯科技工士等の人材確保の必要性を踏まえた  対応、歯科技工を含む歯科領域におけるICTの活用を推進し、歯科保健医療提供体制の構築と強化に取り組む。また、市場価格に左右されない歯科用材料の導入を推進する」と明記され、政府としても看過できない意思を、歯科技工士の処遇に対しての姿勢を示した形にしていた。

採用についての基本認識は、「ベテランの有資格者を揃え、議論を深めることで、時代認変化・認識を把握でき、歯科全体を見通せる意見の理解をしたい」という趣旨をコメント。結果として、歯科医師1名・歯科技工士1名、歯科衛生士2名の同時採用を決断したという。技工士関係者が採用されたということで、関係者が注目したのが、どのような背景を有する技工士なのかであった。「年齢的にはどうなのか」を確認すると、「経験豊富な技工士です。その経験・知識を活かしてほしいです」と“経験豊富”を指摘し、採用の理由にしていたが、「採用募集を案内し、募集申し込み、面接を含めた試験の結果採用。採用に深い意図はありません」と淡々とコメントしていた。

歯科技工士の現場を理解・確認するにが、有資格者の存在は意味があるとされてはいたが、現実的には、難しい要素があるとのも事実。特に行政組織では、全国47都道府県レベルにおいて歯科技工士採用している行政はオクネットの確認(2023年1月現在)ではゼロ。歯科衛生士とは業務内容・ニーズからして違う現実がある。いずれにしても、歯科技工界としても新たな動きに映る。日技元役員からは「100%満足することはないですから、まずは、期待を込めて見守っていくべきでないか。正直、どのような技工士か気になるが()」とのコメントがあったが、厚労省歯科衛生課スタッフである歯科技工士の意見を踏まえて議論を重ねることの意味合いが変わってくる。言い尽くされた議論だが、「厚労省の有識者会議の委員に抜擢された技工士の理由が釈然としない時もある。歯科技工業界の現場を本当に知っているのか」と後述談で話題にはなることもあった。

今回の歯科技工士採用で歯科保健課が期待するのが、“歯科保健課ほか必要な場において、歯科技工士の観点からの意見を踏まえて、歯科を広く全体から深い議論・展望を見据えることは、歯科界が期待することでもあるようだ。学術の議論は、恒例化しているが、“行政の歯科技工士”に改めて期待される。なお、日本歯科医師会にも、かつて“歯科技工士の有資格者”が、スタッフとして在籍していた時代があった

 

貝塚 浩二 かいづか こうじ 歯学博士 お花茶屋で開業して39年ですその前は友歯会の箱根、横浜、青山診療所、身延の山内歯科医院(友歯会の理事長の実家]に5年勤務)

 お花茶屋中央町会会長  防災士 葛飾区介護認定審査委員 葛飾区安心、安全街づくりリーダー  昭和大学歯学部客員講師  AQB臨床指導医協議会指導医 日本最新インプラント医療学会専門医  国際学士学会フェロー 口腔インプラント学会会員 再生医療学会会員 額咬合学会認定医 日フッ会議会員 日本顎顔面医療協会会員 岐阜歯科学会会員 朝日大学歯学部同窓会東京都支部長 葛飾区歯科医師会公衆衛生担当理事 連盟副会長