子育て支援機構:食育シンポジウム|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

子育て支援機構:食育シンポジウム

NPO法人幼年教育・子育て支援機構:食育シンポジウム 弘中昭和大歯学部教授講演

 

2月3日、NPO法人幼年教育・子育て支援機構(理事長=竹井純)が主催する「第18回食育シンポジウム」が、墨田区曳舟センターで開催された。本機構は、「誰もが安心して子育てができる社会環境作り貢献し、働くお母さんに方に子育て支援を主たる目的として1997年に設立された法人。特に、食育実践活動をしている全国の保育所、幼稚園、認定こども園等を“食育コンテスト”という形式で発掘し現場に紹介するため、農水省、文科省、行政㈽機関等の後援・協賛を得て誕生した背景がある。今回も、8つの保育所、幼稚園等が受賞・紹介され、内閣府特命名担当大臣賞(大分県国東市・社福法人むさしこども園)以下、文部科学大臣賞、優秀賞、奨励賞を受賞したが、全体会場にて食育コンテスの全体講評が吉田隆子日大短期大学前教授(管理栄養士)からされ、実践事例として紹介。順次簡潔に個性的な活動の一端を担当者から報告された。

うした発表を受け、弘中祥司・昭和大歯学部教授が、基調講演として「〜楽しく食べる子どもに〜こどもの食を支援を考えてみましょう」をエピソード・笑いを含め進められた。講演要旨は以下の通り(基調資料には、歯科医学解説、舌機能、哺乳機能から咀嚼機能、離乳の進め方目安などを平易に記している)

講演の冒頭には、街中で気になる現象として“鼻呼吸・口呼吸“に触れ、それを放置することへの懸念を指摘し、関心をもつように注意を促した。また最近、目立つ傾向として、お弁当等の“マニュアル化”と指摘して取り上げた。自身の当時のお弁当と比して「驚くばかりであり、キレイに作っている。お母さんの愛情・思いでしょうが、少し心配です」とした。

歯科医師として授乳・離乳機について専門的な視点から「歯の萌出に絡み、食べる機能に影響を与えています。舌の運動で、食材を押しつぶして食べられる時期です。1歳を超えてから、離乳完了と理解しています。また、この時期は、上下の乳前歯の萌出時期となります」指摘。萌出の有無で、「“上手く食べられない”“時間がかかる”という違いが出てくるケースがあります]と指摘も。

さらに、「16か月検診がありますが、この時期に第一乳臼歯の萌出が見られます。その点も注意が必要です。さらに握力と筋力量は噛む力と咬合力は相関しています」として興味深い関係を紹介。また、「乳歯は3歳で上下20本揃いますが、それまでの固い繊維性の強い食材は食べられないことと理解しておく必要があります。歯の本数からも子ども成長を確認してほしい」としていた。そこで咀嚼を阻止する原因のチェックが必要として次のように指摘していた。「母乳や哺乳瓶の使用期間の遷延などの生育歴、適度な唾液分泌、野菜の接種方法(緑黄・葉物植物には変食を出す植物がある)です」。

 

 シンポジウム終了後にコンテストで受賞された保育所・幼稚園関係者数人に、弘中教授の講演について感想を聞くと次のコメントが返ってきた。「専門的な治療内容かと想像したが、違っており新鮮であった。特に“何でもマニュアル化”の指摘には考えさせられた」「乳歯の萌出・生え変わる時期が、大切だと再認識した。そこまで、考えての食育ではなかったです」「弘中先生の“楽しい食事が大事!”の言葉に納得です」等。私自身も、通常の歯科学会での講演と違い、保育所、幼稚園、認定こども園等による関係者が聴衆者対象者であり、歯科専門でない、乳幼児・子ども成長・生活に関係する食育内容であり、初めて聞く内容に学ぶことがあった。特に親御さんがマスコミ報道に影響を受けやすいとの発言に確認した。歯科の基本データを提示しながらであったが、関係者には、食育への歯科的視点を知ったのではないかと実感した。

貝塚 浩二 かいづか こうじ 歯学博士 お花茶屋で開業して39年ですその前は友歯会の箱根、横浜、青山診療所、身延の山内歯科医院(友歯会の理事長の実家]に5年勤務)

 お花茶屋中央町会会長  防災士 葛飾区介護認定審査委員 葛飾区安心、安全街づくりリーダー  昭和大学歯学部客員講師  AQB臨床指導医協議会指導医 日本最新インプラント医療学会専門医  国際学士学会フェロー 口腔インプラント学会会員 再生医療学会会員 額咬合学会認定医 日フッ会議会員 日本顎顔面医療協会会員 岐阜歯科学会会員 朝日大学歯学部同窓会東京都支部長 葛飾区歯科医師会公衆衛生担当理事 連盟副会長