厚労大臣に武見敬三参院議員|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

厚労大臣に武見敬三参院議員

岸田改造内閣が閣発足:注目の厚労大臣に武見敬三参院議員・日歯&連盟に“追い風”

 

9月13日、第二次岸田内閣の再改造内閣が発足したが、医療・介護関係者からは、厚労大臣に誰が就任するのか注目されていたが、結果として東京選挙区当選の武見敬三参院議員(慶大法学部卒・当選5回・麻生派)が就任した。日本医師会としては、推薦候補者の大臣就任に政治力低下を指摘されていた中で面子を保った形になった。これから日医連盟の強化を進める時期でもあり、6月の日医の定例代議員会では、そのために新たに常任理事として、坂本泰三氏(兵庫)、佐原博之氏(石川)、濱口欣也氏(福岡)、笹本洋一氏(北海道)の4名を選出していた。松本常吉会長の常套句になっているのが“医政なくして医療なし”への舞台構築をしていると言われていた。今回の内閣改造劇で成果を出したことになるが、2年後の参院議員選挙、或いは衆院解散を見込んで活動に、さらに一層思いを込めて行くと予想されてくる。永田町・霞が関に対しての“医政強化”というイメージが構築されたことになる。ネットニュースの拡散などで永田町は落ち着かない日々が繰り返されている。武見議員の活用の期限を見据えての日医・同連盟の麻生事務所への陳情はマメに押し進められていたようだ。大臣就任同時に、15日に発表されるとされる副大臣、政務官人事にも注目して置きたい。

 

今回の武見議員の厚労大臣就任は一方で、日歯にも朗報と言えそうだ。武見大臣の事務所では政策秘書として牧野能治氏が務めているが、歯科の内部事情にも精通している秘書であるというのも、もともと石井みどり元参院議員の秘書を務めていた経歴を有しており、歯科の事情にも精通している。現在の髙橋英登日歯会長ともパイプ構築は当然できており、また、武見大臣の選挙区が東京ということから、武見・髙橋日歯会長との関係はより強化であることは、間違いないようだ。まさに予期しない朗報と言えそうだ。

日医と日歯の関係においては、基本的には、対財務省特に厚労省に対しての交渉では相互連携を図っていくとされる。相互信頼が基調であるが、組織の会長同士の信頼関係も不可欠である。まさに日歯・日歯連盟に追い風である。だからこそ、堅実に推進を焦らず政策を進める時期になったようだ。かつて、森喜朗元総理が「看護師を大事にしていく時代が来る。だから、看護協会は看過できない」と示唆していた。現在の日医の集票力は20万とされているが、60代より上の国民からすれば、隔世の感があるほど、集票率の低下示している。もちろん基本認識として人口減、投票率・政治への関心度の低下などがある。しかし、その存在感を示すことが日医の永田町に対しての価値であった。さらには、医療業界で再認識させることに懸命である。早くも日医は2025年の参院選挙を見据えているが、推薦参院議員は交代、医系衆院議員も中堅になりつつあるが、医療行政を牽引しているのが非医系議員(健康食品等)という現状がある中で、歯科医師会、薬剤師会、看護協会等医療系団体職も注視している。昨年6月の自民党「国民皆歯科健診実現議連」は、日医に衝撃を与えたといい日歯の政治力を見せつけられたという理解もあるようだ。日医の自覚がの本気度が問われるのかもしれない。

 

ただし、今回の改造人事で落胆した議員もいる。その一人は、関口昌一参院院議員。同議員は、参院埼玉県選挙区で当選(5)を重ねており、その重責は関係者たちは知っている。松本吉郎日医会長とのパイプを構築。所属の茂木派(平成研)の重鎮であり、自民党埼玉県連の前会長の新藤義孝衆院議員も同議員の存在を認めている。衆院厚労委員会委員長の三ツ林裕已衆院議員は埼玉県14区選出。所属の茂木派(平成研)の重鎮であり、自民党埼玉県連の前会長の新藤義孝衆院議員も同議員の存在を認めている。参院では、参院会長としてコンビを組むのが世耕弘成幹事長。こうした背景を有していることから、入閣候補の一人として期待されていたが、父・関口恵造議員と二代にわたる大臣の夢は叶わなかった。