大阪歯科大学の“医療系総合大学化”|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

大阪歯科大学の“医療系総合大学化”
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葛飾区お花茶屋の歯医者、コージ歯科の貝塚浩二です。川添堯彬大歯大理事長(兼学長)は学生時代に習った補綴の先生です、その当時は岐阜歯科大学の助教授でクラブ水泳部の顧問していただいていました、今はコロナで開催していないけど4年まえまで母の日に原宿の南国酒家で行われる大阪歯科大学の関東支部の同窓会で姉妹校のよしみでお会いしていました。大歯大の“医療系総合大学化”:立命館大学と“学術交流協定”など確実に進捗!

 

 

大阪歯科大学が“医療系総合大学化”構想に向かい着実に進んでいることを示すようだ。大歯大ニュース(89)によれば、次の通りであった。87日、大阪歯科大学は立命館大学との学術交流協定式を行い、新たな展開を進めることになったが、この協定の基本的な目的は、「教員・研究者の交流や、次世代の医療及び介護に係る製品開発に関する共同研究などを推進すること」としている。医療系の学部を有しない立命館大であるが、医療介護経営研究センター(MLTCM)と大歯大の医療イノベーション研究推進機構事業化研究推進センター(TRIMI)が中心となり取り組みを進めることになった。

 

この学術交流協定には、川添堯彬大歯大理事長(兼学長)、馬場俊輔TRIMI機構長ほかが出席。川添理事長は、以前から多職種連携の将来の医療界を睨み、医療サービス人材を養成等、新たな事業展開を推進し、医療系総合大学化への歩みを図っていくとしていたが、既に来年度に看護学部(仮称)を開設する構想などを打ち上げていた。今回の協力の核となるTRIMI事業化研究推進センターについては、医薬品・医療機器開発を重点的に支援しており、「この協定によって立命館大学様の研究シーズを医療機器開発へと結びつけていくことができれば」と期待を示したようだ。一方、立命館大としては、「口腔と栄養に関わる分野にも取り組んでいく」と新たな展開を視野に入れているようだ。

 

大歯大は、20232月には、公立大学法人三条市立大(新潟県)と、「歯科医療関連技術の研究開発及び実用化に係る包括連携に関する協定」を締結しており、その後の展開に注目されていた。以上の事例を含めて予定・計画を概ね進んでいるとされ、歯科界に一石を投じ、歯系大学から“医療系総合大学化”へ移行を着実に進め、幅広く地域貢献、研究機関・大学への評価の向上への道筋をつけている。特に対外施策として他大学との協定・連携は、相互の信頼・可能性の認識の共有は必須である。この点が学内対応と大きな相違である。換言すれば、今回は立命館大学から信頼・評価された証しになっているといえる。さらに付言すれば、両大学の共通の提携先である公益社団法人大阪介護老人保健施設協会とも連携したとされている。具体的には、「フレイル予防などを目的としたコンソーシアムを結成し、産学官連携や起業支援を推進する提案が出され、実施に向けて定期的に討議していくこと」まで決めたようだ。これも第三者に評価される連携といえる。

 

かつての大阪歯科大学のイメージからは一新しており、新しい“大阪歯科大学”になってきている。202111月に中央歯学研究所を改組して誕生した「大阪歯科大学医療イノベーション研究推進機構(TRIMI)」の存在が再認識されており、歯科から医療の分野に展開できる基盤になっているともいえそうだ。また、2017年4月に開設された医療保健学部(歯科衛生士・履修すれば社会福祉士の受験資格有するコース)には、異例ではあるが、“濱島淑惠第歯大教授”は、ヤングケアラー分野の第一人者と評されている。歯科以外からのマスコミからの多くの取材を受けている。この人事も“昭和・平成の歯学部”からの変貌を推進しているのが大歯大の姿のようだ。81819日、歯科関係者にコメントをいただいた。

 

「言葉がないが、どこまでいくのですかね。次の事業は何を考えているのか気になりますが、大胆に事業展開をしていますね」(歯学部教授)、「その他の歯学部も努力をしているのですが、薄れてしまっているので、何もしていないイメーズがつきます」(都内開業医)、「地域性もあるのですかね。伝統・文化が新たな展開を促したのかも」(某県歯役員)、「相手が交渉を受けるというのは、相手もメリットが想定できると判断してのこと。何も動きがないとされる歯科大学は、相手にされていないことと理解されるかも」(元都歯役員)