自民・公明の与党による「口唇口蓋裂議員連盟」の設立総会|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

自民・公明の与党による「口唇口蓋裂議員連盟」の設立総会
  • HOME
  • ブログ
  • 自民・公明の与党による「口唇口蓋裂議員連盟」の設立総会

 東京都葛飾区のコージ歯科です!「口唇口蓋裂議員連盟」会合:槇昭和大病院長が講演&歯科から島村議員が参加

 

自民・公明の与党による「口唇口蓋裂議員連盟」の設立総会が620日に開催され、役員として会長:橋本岳衆院議員(自民)、事務局長:細野豪志衆院議員(自民)、事務局次長:吉田宣弘、幹事:山本博司、顧問:野田聖子(自民)が決定された。そうした議連が、727日、参院議員会館会議室で第2回の会合を開催。今回は、槇宏太郎昭大学大学病院長が講師に招かれ、“口唇口蓋裂”について解説した。

 

今回は、吉田事務局次長の司会で進められたが、口唇口蓋裂についての課題として、前回に指摘された内容は次の通り。「現在18歳未満は育成医療、18歳以上は更生医療に分類されている。その一方で、顎修正手術並びに手術後の歯科矯正治療は身体の成長がほぼ完了する18歳以降が望ましいとされている。しかし、現在の更生医療制度下での身体障害者手帳の取得が取りづらい等」とされ、患者側からは、“育成医療の年齢期限延長“などを求める声があった。こうした社会的に的な課題に対し、臨床的な発症(生誕)からその後の成長過程に伴う“口唇口蓋裂”症状への対応について平易に説明した。

 

槇病院長は、口唇口蓋裂学会会長を歴任した経験から改めて“口唇口蓋裂”の形成外科・口腔外科から矯正診療を臨床的な説明した。「外科的診療のその技術も発展してきている。日本のレベルはトップクラスであると思われる。矯正も上顎と下顎の成長速度が違うので、下顎が前に出てしまうのです。その問題への対応が重要ですが、そのレベルも良くなっています」としながら、「障害者総合支援法、自律支援医療(更生医療・育成医療)」についても併せて説明した。特に障害者総合支援法の対象として市区町村が実施主体になる“自立支援医療”にも言及。対象が“18歳未満で、音声、言語、咀嚼機能障害のある児童”であると紹介した。

 

講演後には、質疑応答が行われたが、役員の議員からの質問が以下のようにあった。「育成医療・更生医療の適用には規定があるが、口唇口蓋者の治療が終える術後の年齢が2326歳となるとその差のギャップをどう理解するのか」(橋本会長)、「治療期間を考えるとある程度の期間が必要です。具体的には“夏休み”などになりますが、生徒には大事な教育もあります、その点の配慮を必要かと思います」(島村参院議員)、「育成医療・更生医療の適用年齢の延期への課題は何か」(細野事務局長)、「日本口蓋裂学会の認定制度が2019年度からスタートされていますが、認定医は全体のどの程度占めているのか」自見参院議員には、「7%程度と理解してます。まだ制度がスタートして数年の経緯なので、今後の増えてくると期待している」と回答。

さらに友の会会員からは、「診療できる病院も限定されているのが現実。都市部と地方では違いがあります。手術後の診療の対応バラバラです」(友の会会員)、「まだ知られていないのも事実。紹介された診療所で“本院では診られない”と断られることも」(友の会会員)が患者・家族からの本音・報告を役員に訴えていた。「認定師の治療の経緯・終了後での社会からのサポートもあるのではないかと言う視点での検討も」(自見議員)からの意見が続けてあった。

 

特に、行政・法律面からの指摘をクローズアップされたが育成医療(18歳まで)と更生医療(18歳以上)への理解・課題などからさらに議論を詰める必要あると各議員から再確認され、衆院宝法制局からも、「今後のこの年齢規定の件、厚労省と議論すべく申し入れしています」と報告されたが、閣法と議員立法の相違・適否なども専門の立場から説明があった。