日医会長に常任理事松本氏|お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

日医会長に常任理事松本氏

日医会長に常任理事松本氏:“日医スタートは日歯再スタート”&キーマンを模索

 

日本医師会は625日に実施された会長選挙で常任理事の松本吉郎氏を選出し新生日医がスタートした。恒例の通り、定例代議員会後に記者会見を行い、「新しい執行部の方々と一致団結して、新しくそしてより強い医師会をつくっていきたい」と新たな欲意を示したという。選挙自体は、松本氏と副会長の松原謙二氏との一騎打ちであったが、松本氏:310票、松原氏:64票、白票:1票、無効:1票。水面下では松本氏の優勢と見られていたが想定通りの投票結果になった。松本氏は、医療法人松本皮膚科形成外科医院(さいたま市)の理事長・院長で、20146月に大宮医師会会長に就任。2016年から日医常任理事を務めていた。東北医師会医連合会、関東信越医師会連合会、近畿医師会連合、中部医師会連合などから支持を得ていた。

役員は次の通り。会長:松本吉郎、副会長:茂松茂人、角田徹、猪口雄二、常任理事:釜萢敏、城守国斗、長島公之、江澤和彦、宮川政昭、渡辺弘司、神村裕子、細川秀一、今村英仁、黒瀨巌、理事:尾﨑治夫、金井忠男、松家治道、紀平幸一、森崎正幸、堂前洋一郎、平石英三、佐藤和宏、河野幸治、八田昌樹、池端幸彦、渡辺憲、野並誠二、大久保ゆかり、小出詠子、監事:河野雅行、馬瀨大助、平川博之、代議員会議長:柵木充明、代議員会副議長:太田照男。任期は2年。

いずれにしても中川俊男会長の一期での交代は、異例であったことは事実。2年前の会長選挙にて当選・就任された時点では、業界№1の論客と称された中川会長。医療関係者は、中川会長の日医の定例記者会見、厚労省の有識者会議での意見からその論法の鋭さを理解しており、その議論の進め方に期待を集めたのは事実。一方で、敗れた横倉元会長はその人柄から、相手と意見の相違があったとしても、互いに詰めて妥協を図ることで議論を促してきた。厳しい対立を回避する指向することで発言する言葉でも相手に配慮してきた。こうした経緯・背景からスタートした中川執行部であった。会長選を控えた時期では、現職の中川俊男氏が2期目を目指していたが、運営方法を巡る日医内部から出てきた不満の広がりや、松本氏の出馬意向を受けて直前に立候補断念となった。今回は、日医内部の個人への憶測・情報は省略し、取り巻く厳しい環境での日医への期待と今後の展望していく。

振り返れば、昨年の新型コロナウイルスへの対応をめぐって一部で日医の対応に批判がマスコミで論じるようになったことで、政権与党でも特に自民党を始め国民からも「法律的な理由、官邸と行政との関係、専門家同士の意見なども問題視されていたが、結論はよくわからない」という意見に集約される論調が支配的になっていた。この点を踏まえ松本会長からは、「もう少し行政とも連携を取って、わかりやすいかたちで国民の皆様に情報発信するのは大きな課題だ」と自戒を込め基本姿勢を示したという。会員や国民からの日医への信頼回復にさらに努めると同時に、組織力の強化を図るという。

こうした経緯を受けて松本日医執行部がスタートしたが、それは改めて日歯の再スタートになる。日医への正式コメントはないが、「日医は別の組織だから静観しています。必要な時期に意見交換し、相互信頼を構築していきます」とのコメントは想像されるもの。情報収集はして行くが日歯・日歯連盟の共通理解は必須であり再確認は必要である。

某医療ジャーナリストは「昨年の衆院選挙に出馬せず引退した、いわゆる厚労インナーと称される、伊吹文明前衆院議長(元厚労大臣)、鴨下一郎環境大臣(元環境大臣・医師)、川崎二郎・元厚労大臣、塩崎恭久元厚労大臣。この人たちは、医療政策や厚生行に精通している重要な議員であった。偶然ではあるが引退の影響は少なくないといえる。コロナ感染症対策・2022年度診療報酬改定を視野に入れての議論を牽引していく上で、不可欠であったことから、日医・医系団体が困惑したのは事実のようだ」とコメントしていた。今後を見据え、誰がキーマンになるのか模索が始まっている。