2022/02/01
団連が公表:医学部入試で男女別合格率が逆転 文科省のデータ公表が影響か
今歯学部も女子が増えた自分が学生のときは焼く1割でした!通える人もいましたが、ほとんどが下宿?でした。
全国保険医団体連合会(保団連)が1 月 26 日、 医学部入試における男女別合格率が問題視されていたが、このほど、男女別合格率が逆転したことが確認されたと公表した。改めて、男女逆転になったが、この理由については、 文科省のデータ公表が影響したのではないかとみている。以下のように要約した。
2018 年に医学部入試での女性受験生差別が発覚した後、再発防止のため、本会女性 部等が全医学部の毎年の男女別合格率公表を求め、国会でも取り上げられてきました。文科省は20 年12 月に19 年度と20年度入試分の公表に踏み切り、次年度以降も毎年 公表することを決めました。21年度分も既に公表されていますが、プレスリリースなく文科省のHPに資料が上げられただけとなっています。保団連の問い合わせに対し文科省は、公表日は昨年9月30 日と回答しました。https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/1409128.htm これまでに文科省が公表したデータからは、21 年度医学部入試について以下の点が 判明しています。
1.過去 9 年間で女性の合格率が初めて男性を上回る
21年度の医学部入試では、全体の男性の合格率(合格者数/受験者数)が 13.51%、
性の合格率が 13.60%となりました。女性の合格率が男性を上回るのは、2013 年か
らの男女別合格率の公表以降、初めてのことです。
2.男性の合格率の高い大学が激減
本会女性部で調査したところ、21 年度は、男性の合格率が女性よりも高い大学が、こ
れまでの 7 割から半数以下に激減しています(別紙表参照)。
これは、いくつかの大学ではなく全体的に変化があったことを示しています。 このように、21 年度の医学部入試の動向は明らかに 20 年度までとは異なってお り、20 年年末に文科省が男女別合格率の毎年公表を決めたことで、女性差別のない公正な入試が後押しされた可能性があります。報道各社におかれましては、医学部入試の女性差別問題における重要な変化として、ぜひ取材、報道などをご検討いただきますようお願いいたします。なお、本会女性部では、1月17 日に女性差別のない入試を求める声明を発出し(17 日にプレスリリース済み)、全国医学部長病院長会議を通じて全国の医学部長宛てに送付されました。
大学総数 該当大学数 割合
大学数 男性>女性 割合
令和 3年度 (2021年) 81 36 44.44%
令和 2年度 (2020年) 81 55 67.90%
平成31年度 (2019年) 81 55 67.90%
平成30年度 (2018年) 81 57 70.37%
平成29年度 (2017年) 81 46 56.79%
平成28年度 (2106年) 80 57 71.25%
平成27年度 (2015年) 79 51 64.56%
平成26年度 (2014年) 79 54 68.35%
平成25年度 (2013年) 79 55 69.62%
各年度の合格率(合格者数/受験者数)が 男性が女性より大きい大学数及び割合 ※2013~18年度は18年9月4日文科省発表資料、19~20年度は20年12月25文科省発表資料より作成、 21年度は21年9月30日文科省発表資料より作成