高橋日歯連盟会長,厳しい歯科へのコメント|お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

高橋日歯連盟会長,厳しい歯科へのコメント

“歯科の主張”も厳しい歯科へのコメントも

【ブラックジャックを探せ】地域密着の治療から日本の歯科医療考える 井荻歯科医院、院長・高橋英登さん

 

産経新聞社が発行するタブロイド版夕刊フジの公式サイトZAKZAK”(129)で、高橋英登日歯連盟会長が、“ブラックジャックを捜せ”のコーナーで、フリージャーナリストの長田昭二氏による取材記事が掲載された。高橋日歯連盟会長の経歴・現在の立場は、歯科界の人間には、既知のことであるが、読者向けに背景・現在までの経緯、基本姿勢が紹介された。記載内容には問題はないが、読者のコメント(下記)も掲載されているが、従来の歯科のイメージを繰り返す辛言・意見であった。記事概要は以下の通り。

歯科医院の開業にあたり、昭和50年代早々の当時の状況を説明。「大学を卒業してわずか2年後の27歳の時だった。もともと無鉄砲な性格なんです()。でも困難なことに立ち向かって成功した時の達成感は何物にも代えがたいものがある。その意味で、歯科医師になったことも開業したことも、正しい選択だったと思います」と振り返り述べていた。さらに、実際の医療の実働について、「開業当時は睡眠時間を23時間に削って深夜まで診療に対応していた。現在も診療時間を午後10時までとしている」として、今でも忙しいサラリーマンやOLの“口の健康”を守り続けているとしている。

一方で、「日本では国民皆保険制度があるおかげで、高度な歯科医療を安い自己負担額で受けることができます。しかし、日進月歩の歯科医療を保険で認めてもらうには、政治の力が不可欠。歯科領域の臨床と研究の成果を正しく政治に反映させ、保険制度を維持させることが重要であり、日々取り組んでいるところです」と強調している。同時に学者としての一面も見せている。母校の歯科大学で講師を務めてきた中で、世間で指摘される“銀歯”の代替として普及が進む“ハイブリッドセラミックス”という歯と同じ色の“被せもの”の開発に関わった研究者でもあると紹介されている。

臨床医、研究者、教育者と歯科領域を幅広く経験してきた実績を政治に反映させて、国民全体が受ける歯科医療の質の底上げに尽力する毎日。そうしたベースにいつもあるのは“町の歯医者さん”という部分のようだ。「お互いに文句を言い合いながら治療を続けていた気難しい患者さんから、ある日、かんぴょう巻の差し入れが届いた。『先生メシ食ってないんだろ?』って。やりがいを感じますよ。歯科医師の仕事は『国民を幸せにすること』ですから」と語る高橋院長に対しては、患者の口を通して、国民の口の健康を見守っている、地域密着の歯科医師とエピソードを交えて記されている。

歯科が国民の健康に貢献していること、その裏では、歯科医師が並々ならぬ努力があること。一人の開業歯科医師と日歯連盟会長の立場に触れていた。その一方で読者からのコメントが次のようにあった。「現在治療を受けている者ですが、日本の歯科医の道徳は地に落ちていると思う。歯科医の道徳は地に落ちていると思う。患者に説明もなく歯を削り始める。大体そのやり方が同じです。この歯医者さんが立派なことを言っても、信用できない。それは一般の歯科医のやっていることが儲けのために患者を犠牲にしているからです。歯を治療と言わず、削る前に患者に説明しなさい」。

この論調は言い尽くされてきたもので、この“印象イメージ”が今でもあることを痛感させられる。永田町で頻繁に話題になる“聞く耳”からすると、やはり説明が必要なことが当然であるが、診療室を駆け巡るスタッタがバタバタしたり、患者に対して「こちらにどうぞ」と誘導しチェアに座らせると同時に、歯科衛生士が「では始めますから」と黙々と紙面清掃に取り掛かると、「何をするのかな」「本当に必要なのか」と一瞬不安が走るのも事実のようだ。それでは、前述の“歯科イメージ”を払拭されないかも知れないかもしれない。

都内の歯科医師へオクネットがコメントを12930日に任意に求めると、次のように様々であった。「開業医といいながら日歯連盟会長の肩書を表に出されたことに抵抗のある人がいるかも。でも事実だから問題ないと思うが」「歯科が健闘していることは事実なので、良かったのでは。一人でも歯科に関心を持ってくれれば」「ここでは細かい議論はしないが、貴重な機会であったことを大切にしたのではないか」と概ね評価していたが、「歯科の話題は、マスコミネタにされやすいのは事実なので、慎重に判断することもあったかも」とこの企画を応諾したことに懸念する意見もあった。

 

<高橋英登>慧医会井荻歯科医院・井荻内科医院理事長。1954年、群馬県生まれ。77年、日本歯科大学卒業。79年、井荻歯科医院を開設し院長(現在まで)。87年、日本歯科大学講師。2007年、東京都杉並区歯科医師会会長。11年、日本歯科大学客員教授。13年、東京都歯科医師連盟会長。15年から日本歯科医師連盟会長。趣味は山岳写真撮影。

<長田昭二>1965年、東京都生まれ。日本大学農獣医学部卒業。新聞社、出版社勤務を経て、2000年からフリー。「文藝春秋」「週刊文春」「文春オンライン」「夕刊フジ」「PHPからだスマイル」などで医療記事を中心に執筆。日本医学ジャーナリスト協会会員