医療のエビデンス|お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

医療のエビデンス

医療関係者には一読の書籍:コロナで一躍注目「エビデンスの落とし穴」

 

 医療において、頼るのは医師・歯科医師。彼等は専門家のプロで当然である。医学部・歯学部で6年間の教育を受け、国家試験に合格し果たして、医師・歯科医師なり、研究・臨床・行政等というそれぞれの立場で、国民、地域住民、患者に対応している。患者は担当医と会話・雑談する中で安堵していく。その医師・歯科医師の世界で少し気になるのが、“医療のエビデンス”。特に大学・研究所の関係者には、学会論文・研究報告等の発表にあたってクローズアップされてくる。昨年来のコロナ騒動からしても、街中でも“エビデンス”の有無論が飛び交っている。そこで、松村むつみ著(岡山大学医学部卒・画像診断医)の「エビデンスの落とし穴」(青春新書)を紹介する。このエビデンスにまつわる話を医師でありながら、臨床や社会的な視点から説明している。サブタイトルは“健康にいい情報にはランクがあった“。

 

「“エビデンスあり”と言われると、それが正しい情報と思ってしまいます。エビデンスというのは実は、玉石混交で、唯一絶対の正しい根拠ではないのです」とまず強調。事例として「現在、話題に新型コロナウイルスについて、当初はヒトからヒトへ感染しないという専門家も少なくなかったが、途中から変わってきました」と紹介したうえで「エビンスというのは、ある程度集積されることで、新しい情報に上書きされていくのが普通なのです」と指摘する。

素人は、初めて耳にする言葉があるが、信頼性の高さによるエビデンスの6つの段階(信頼トップは1)・ランクを紹介している。医学専門誌に掲載されたものでも専門家の意見:レベル6⇒症例報告:レベル5⇒症例対照研究・コホート研究:レベル4⇒非ランダム化比較試験:レベル3⇒ランダム化比較試験:レベル2⇒システマティックレビュー・メタアナリス:レベル1。それぞれ説明し漠然としながらもレベルがあることを確認する。エビデンスとは、疫学・公衆衛生学から生まれたとし、医学における統計学の意味なども説明しながらも、“薬が承認されるまでのエビデンス”や話題になり注意を促されている“チェリーピッキング(研究の都合のいいところだけを使用すること)”にも平易に解説。

 

 

「数の研究を統計的に統合した結果が最も信頼性の高いエビデンスでレベル1。治療のガイドラインは、これを基につくる。それも絶対ではなく、新たなエビデンスが集まればまた、修正します。動物実験は、人間についてのエビデンスとしては、レベル6以下で論外です。最近、あやしい健康法、エセ治療にも、このようなデータ・論文が使われがちなので、“エビデンスあり=正しい”とは過信しないでほしい」と強調。確かに、患者・素人からすれば、研究・論文・データという言葉を聞くと、情報を受け入れ、他人に教えて優越感に浸るという行為に走りやすいのも事実。敢えて言えば、“情報提供には勘違いが伴いやすい”のも、記者経験からの自戒を含めての私的意見でもある。

 

日々、流れて来る医学・健康情報であるが、やはり、エビデンスという言葉が気になるのは、自然のことのようだ。庶民感覚からの注意点を次のように指摘している。「”○○だけでと簡単に効果あり、とうたうもの。自然の免疫力ですべて解決といった情報はまずウソと覚えてほしい。そんなに簡単に効果があるのなら、標準治療や保険適用になっているはず」と強調する。また、「現在、免疫はキーワードですが、まだ信頼できるエビデンスが蓄積はされていません。情報をそのまま聞く前に、かかりつけ医や薬局で正しい情報を得る努力は必要です」としている。

 

あやしい健康常識が生まれる背景にも言及し、メディア関係者に「メディアの人には、エビデンスのある情報を流すだけでなく、どの程度信頼性が高いのか、それを知った人は、どうしたらいいのか。そこまで加えて報道してほしいです。正直、そこまでの報道は極めて少ないです」と要望している。“有名医師からの推薦・個人体験”“○○学会公認”も参考例を挙げて注意を促していた。因果関係と相関関係の相違、事実と意見の見極めることも指摘。最後は、「情報、知識、判断力ではなく、主治医との信頼関係の構築」と結論づけている。ある意味、医療関係者なら、当然なことであった。

昨年から痛感・懸念しているのが、周囲の人が“コロナ評論家”になっていること。中には、医科評論家、歯科評論家になって朗々と説明している姿には困惑する。ある意味で

人間らしい言動もあるが、医療はモノの売買はないで、看過できない領域であるからこそ、その評価の本質を知る、“エビデンス”とは何か、考える契機にはなった本書である。

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