歯科医師によるワクチン接種4|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

歯科医師によるワクチン接種4

 “歯科医師によるワクチン接種”が各地で実施され始め、その報道が続いている。接種を予約した高齢者からのコメントでも、「接種担い手が多く確保され、“対応が変わってきた”イメージがあります。まずは、良かったのではないか」「医師、歯科医師の違いは関係ないです。早期に打っていただき、これでOKです」「役所がそれぞれ専門家を確保する作業が大変だったかもしれないですが、国民には安心感が生まれるのではないか」などと評価・期待する声があった。ワクチン接種に至るまでのその裏には、専門家の組織の存在・意向、行政の対応も必要なことで、水面下の動きが不可欠であるが、その内情を読売新聞(528日)の「政治の現場 ワクチン」で記事にした。まず、以下に要旨を紹介しておく。

 

「自治体の“打ち手を確保してほしい”との声に、しっかり応えていきたい」という言葉で、菅義偉総理大臣が524日にその意気込みを示したという。その後の記者との質疑応答で、打ち手の候補とし救急救命士の名を挙げ、翌日25日には、加藤勝信内閣官房長官から、救急救命士や臨床検査技師を新たな接種の担い手に加える方針だと公表された。当初、ワクチン接種は医療行為なので、医師や医師の指示の下での看護師しかできないとし、歯科医師でも不可能だと理解していたのは事実であった。歯科医師、救急救命士らは日常臨床から注射も打つ経験していることを指摘していた。ただ、英国では法改正で救急救命士や理学療法士、薬剤師らも接種が可能になったこと。こうした状況を知ったことで、菅総理は、安全性を重視する傾向が強い日本で、どこまで例外が許されるのか、考えをめぐらせ思案していたという。

そこで、まず突破口として狙いを定めたのが歯科医師。現行法では、歯科医師には歯科治療の範囲内でしか注射は認められていない。ただ、口腔外科手術では筋肉注射を行っている。「菅総理と同じ神奈川県選出で自民党の島村大参院議員は、昨年から水面下で動いていた。歯科医師でもある島村議員は、菅総理を慕う参院無派閥グループの代表的存在だ」として、島村議員の存在とその水面下の行動が紹介された。

そこで、課題になったのが、開業医ら約17万人の会員を有する“日本医師会”であったようだ。昨年12月頃、島村議員の相談を受けた自民党議員が中川俊男日医会長に歯科医師の活用を打診したが、中川の反応は芳しくなかったという。「ちょっと待て。よく検討しなければ、ダメだ」と日医は歯科医師の協力がなくても対応可能との姿勢で“自らの領域を侵されることに拒否反応を示した(政府高官)”という。要旨以上のような記事であった。

現実を見ると、約150万人の看護師・准看護師に対し、約10万人の歯科医師。当然ながら日医の意向を意識する厚労省としては、看護師はともかく、歯科医師の活用には、「自治体は本当に歯科医師の接種を望んでいるのか」(厚労省幹部)と慎重姿勢であったという。ただ、昨年のPCR検査数増加の対応として、鼻・喉の粘膜から検体採取を厚労省・日医が難色していたが、結果として歯科医師の採取を認めさた経験からして、今回の件も菅総理は意に介さなかったが、その理由はPCR検査の経験があったからだとしている。4月1日にはテレビ番組で菅総理は、ワクチン接種を歯科医師にも認める考えに言及した。これで、事前調整の前に、歯科医師の活用に踏み込み、日医を牽制した形になったという。結果として、慎重だった厚労省も4月下旬には容認することになった。

菅総理は日医に対しては、「既得権益の象徴のような存在」と理解していると指摘されている。4月30日には、中川日医会長と官邸会談。「接種体制の確保が最大の課題。さらに一段医療関係者の協力を要請する」。ワクチン接種を請け負う医師への報酬引き上げを約束し、外堀を埋められた中川日医会長も「接種を7月末までに終了したい」と言わせ協力を確認したことになった。ただし、記事の最後には、次のよう記している。「日医には47都道府県医師会があり会長が指揮しているので、すべて上意下達で動くとは限らない。全国の医師会で一律に行動をすることは、課題となることを抱えているのも事実」。

本記事では、日医の内部事情には言及していないが、昨年の日医会長選挙結果を見ると、中川候補191、横倉義武候補174の結果をもって、中川候補が横倉候補に勝利し会長に就いた。当選後の記者会見では、中川会長は「政府には是々非々で対応していきます。言いづらいことでも申し上げていく。言うべきことは言う姿勢は確保したい」と強調していた。

日医と菅総理の緊張関係には、医療関係者・マスコミには今後の展開に関心を寄せているようだ。また、今回の経緯を知ることで、島村議員にも改めて注目・評価されるが、昨年から、ワクチン接種を視野に水面下で動いていたことに、政治家島村を見せた形になり、その存在感は示した行動でもあった。高橋英登日歯連盟会長が強調している、「日歯の歯科医療政策を実現しやすい環境作り・整備をするのが連盟の責務」を果たしたといえる。

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