2024年実施の歯科医師国家試験は、1月27日・28日!|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

2024年実施の歯科医師国家試験は、1月27日・28日!
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歯科医師国試:東歯大、大歯大、昭和大歯学部、明海大歯学部、福歯大に注目

 

2024年実施の歯科医師国家試験は、127日・28日、合否発表は、315日の予定。国試まで3週間を切り、各大学は、その対応に追われている。関係者は、受験者数の動向、新卒国試合格数などに関心を寄せているが、結果としてそれが、大学への評価とされてきた。その国試の在り方が問題視されるが、その合格率は約60%前半だが、関係者もこの事実を黙認している。「歯科医師の評価は、卒業大学はどこでも、卒業してからの本人の努力」という正論がある。ただし現実には、研修や講演で著名な開業歯科医師が、“出身母校を敢えて秘匿にしているようです。本人の自尊意識などによるのか不明だが、“母校伏せる”ことは残念というしかない。2024年の国家試験の前に、関係者の評価を踏まえ、注目した歯科大学!

 

  • 東歯大

2020年の“東歯大と慶大が、2023年に統廃合”報道が、歯科界に衝撃を与え3年が過ぎた。当初の予定では2023年に正式公表という予定であったが、理由をつけて協議・会議は、コロナ感染症の拡大等を理由に中断にして現在に至っている。その後の動向・憶測は控えるが、改めて東歯大に注目した。特に慶大側の統廃合の理由に、①東歯大が私立歯科大の中でブランド校として知られていること、②歯科医師国試の合格率も高く、➂学生募集の評価等など挙げている。国試については、他の大学関係者Xは、まずは大学の努力を評価している。大学別新卒の合格率は、依然としてトップクラスを確保している。さらに他歯科大学Y教授は「合格者数〇〇〇名という3桁に一目置いている。国公立でも新卒合格率の同レベルはあるが、大学からすれば合格者人数の違いは別格あり、まさに歯科大学トップブランドを堅持している」と評価。

 

東歯大Z元教授は「90%代の数字を出した時は、優秀な生徒がいた学年だったのでないかと思ったが、今日に至っては、特には学生には素直に評価したい」とコメント。学生の問題意識は明確であるが、他大学のY教授は「大学としてすることは、特別にないいです。もちろん激励しますが、もう学生任せるしかないです」と現状を冷静に語っていた。都内・水道橋に大学研究施設(病院以外)が戻る体制になったが、“水道橋”は東歯大のイメージである。同窓のベテランOBは「水道橋は、懐かしい。現在の学生の踏ん張りに感謝。国試の結果から母校の評価は、同窓として、悪い気しない」と語っていた。稲毛市に移転した時代は、歯科の主流は“補綴学”の時代。ちなみに当時の主な教授陣は次の通り。補綴学第一:溝上隆男、第二:羽賀道夫、第三:関根勉、解剖学:井出吉信、口腔衛生学:高江洲義、第一口腔外科学:野間弘康、歯科存学第三:石川達也、小児歯科学:町田幸雄、矯正歯科学:瀬端正之。歴史は息づいているようだ。

 

  • 大歯大

大阪歯科大学の“医療系総合大学化”構想への実現化は着実に進んでいることを示すように、ここ数年改革を進めている。具体的には、新潟県・三条市立大学との連携に続いた立命館大学との学術交流協定し、新たな展開を進め、「教員・研究者の交流や、次世代の医療及び介護に係る製品開発に関する共同研究などを推進すること」としている。また立命館大の医療介護経営研究センター(MLTCM)と大歯大の医療イノベーション研究推進機構事業化研究推進センター(TRIMI)が中心となり、この学術交流協定には、以前から多職種連携の将来の医療界を念頭に、医療サービス人材を養成等、新たな事業展開を推進し、“医療系総合大学化”への歩みを図っていくとしていたが、この流れから看護学部を開設し、4月からスタートする。今回の核となるTRIMI事業化研究推進センターについては、医薬品・医療機器開発を重点的に支援しており、「この協定によって立命館大学の研究シーズを医療機器開発へと結びつけていくことができる」と期待を示している。三条市立大との「歯科医療関連技術の研究開発及び実用化に係る包括連携に関する協定」を締結したが、周囲からその後の展開にさらに注目されている。

 

明確な目標である“医療系総合大学化”は、従来の“歯科界の発想からの脱却”への挑戦としている。特に対外改革として大学組織との連果が問われてくる。それは相手の組織からすれば、相手になる大歯大への将来性・可能性を評価した上での判断である。大歯大の次の展開は、“データサイエンス”と示唆しており、既に新たな構想を有しているかも知れない。また、大阪府・市という地域・社会文化は、新たな挑戦に“追い風になる可能性”があるのも事実である。社会に“医療系総合大学”として認知・浸透されることを関係者は期待している。それは、歯科界に一石を投じることになりそうだ。

 

  • 昭和大学歯学部

大学の特徴が、医学部、歯学部、薬学部、保健医療学部(看護)という医療系4学部を揃えていること。現在、医療界で問われているのはスタッフ・患者・他職種専門家との会話能力であり、まさに4学部との交流で自然に教育を重ねているとも言えるその意味において恵まれている環境になっている。中でも医学部の存在は無視できない。最近は研究・地域保健等からして他職医療連携が大きな潮流、になっている。同時に今後を見据えれば、社会・医療・医療全体にも関心を持つべきで“社会と歯科医療・チーム”や“医療・医学情報リテラシー”などを学生が学ぶ態勢は一目置かれる。特に歯学部学生には、医療系の他の3学部との交流できることは環境にあると言える。それこそ、無意識に培われその恩恵は、卒業後に痛感するという(歯科同窓会幹部)ことで、人間形成貢献するとされる学生生活の充実も確保できているようだ。近年は、“教育の時代”とされるが、「さすがに医学部附属病院の存在は大きいのは事実で、病院歯科(歯科室)において、周術期等口腔機能管理を中心にした医科歯科連携医療が実施されている。「こうした連携医療の現場を利用し、4学部合同で患者中心のチーム医療を学ぶ」と明確にしている。

 

そこで、クローズアップされるのが、山梨県富士吉田キャンパス。医・歯・薬・保健医療学部の将来の医師・歯科医師・薬剤師・看護師が4人部屋で1年間共同に生活し、“医療人”を目指す上で喜怒哀楽を共にすることで、会話能力を向上させ、将来の医療を担う仲間との絆を深められる。敢えて指摘すれば、人脈形成の布石になる。付言すれば、同大学は、歯科では特異分野である“口唇口蓋裂分野”を併設(藤が丘病院)。オペ後は歯学部で診療が継続される。私立歯科大学では、昭和大学・愛知学院大学がこの分野の双璧と称されるほど、歴史を有し臨床実績を残している。

 

  • 明海大学歯学部

大学は、外国語学部、経済学部、不動産学部、ホスピタリティ・ツーリズム学部、保健医療学部と歯学部の6学部を擁している総合大学化している。「モットーとして、学生、保護者、大学が三位一体」という大学の基本理念を大学関係者は説明。中心学部である歯学部に関連としては、歯科衛生士養成の “保健医療学部”がスタートし実績を残し始めている。その一方で、20244月の歯学部入学生を対象に、これまで190万円だった歯学部初年度授業料を半額の95万円に減額することを発表。入学後の保護者・学生の経済的負担軽減を打ち出すことで、志願者動機に誘導する戦略をするに至ったとされている。歯学部入学志望者の増加への対策という“厳しい現状の反映”との指摘もある。そこには、明海大学歯学部の原点“坂戸キャンパス”への議論・評価は学内で活発な議論はされたが結論は出さず歯科界・社会の動向を様子見とするようだ。

 

一方前記のように歯学部の授業料・入学金など財務的項目に改善を図ることの意味を関係者に波紋を投げかけている。経済的な課題には問題視されてないとされる明海大学において、歯学部は現状のままでは、歯学部・大学運営にも懸念される表れだと見てる。これは、全私立歯科大学に求められることであり、国公立大学でも、独自の運営が最大の課題になっており、経営的視点からの判断も含め、大学の評価が余儀なくされてきている。まさに社会や地域から必要とされる“大学”に変貌しないと存否に関係すると責任者に自覚を促している。一時的に経営が厳しくとも、学費を下げるという財政的判断する時期がきたことで、新しい段階を迎えたと言える。歯科業界・社会の価値観の変化やニーズに応じる力が“大学力”であり、ポテンシャルが高い大学。歯学部受験生動向に影響必至の噂“歯学部・病院の浦安移転”は、結論として“なし”と大学幹部が明言。「あるとすれば病院先行が現実的かも」と現状認識を吐露していた。

 

  • 福岡歯科大

水田祥代理事長が陣頭指揮で大学運営。まさに“女性キャリア”としては、文句なしの経歴である。幼少時に罹患した中耳炎で入院。この経験か大人になったら“医師”になる!と決めたのです」。これが大きな基本姿勢になっている。九大医学部入学⇒海外留学⇒九大医学部教授⇒九大医学部附属病院長⇒福岡看護大学を新設。現在は福岡学園理事長(旧福岡歯科大経営)歯学部入学生の増加を期待するのが本音であるが、かつて、厚労省の有識者会議で国家試験国試議論について「ある程度仕方ないが、数字に捉われるより、本当に歯科医師になりたい人の思いを大事にできないか検討してほしいです純粋な気持ちを尊重してほしいです」と発言。

 

九州における歯科大学は、3国立大学1公立歯科、1私立歯科大学があるが、唯一の私立歯科大学が福岡歯科大学という構図になっている。地域性、設立大学の背景などの要素があり看過できない厳しい環境にあるのも否定できない。当然、歯科への社会的ニーズなどの将来分析・展望が問われてきている。歯科医師の需給があるのか。国家試験合格者数が調整役を担っている現実でも、関係者が正式に異論・課題としてテーマにせず、暗黙の了解で推移している。歯科界での大学教育・研究などの評価、地域における存在評価などがあるが、歯科大として社会の評価であり、やはり結果は、評価の一つになる。“たかが国試、されど国試”。国が与える国家資格合格が最低限といえる。特色ある歯科大学として訴えるのも一つかもしれないが、実績がほしい。「仕事は自分の好きなことをしなさい。仕事には男・女は関係ありません。私の時代から環境も変わり、大いに女性の活躍ができます」という意欲・姿勢は堅持しているが。受験生の奮闘に期待したいところ。水田理事長カラーが強い大学だからこそ、期待もあるようだ。卒業生である比嘉奈津美参院議員との連携・協力で、母校の存在感を示せるか注目される。

貝塚 浩二 かいづか こうじ 歯学博士 お花茶屋で開業して39年ですその前は友歯会の箱根、横浜、青山診療所、身延の山内歯科医院(友歯会の理事長の実家]に5年勤務)

 お花茶屋中央町会会長  防災士 葛飾区介護認定審査委員 葛飾区安心、安全街づくりリーダー  昭和大学歯学部客員講師  AQB臨床指導医協議会指導医 日本最新インプラント医療学会専門医  国際学士学会フェロー 口腔インプラント学会会員 再生医療学会会員 額咬合学会認定医 日フッ会議会員 日本顎顔面医療協会会員 岐阜歯科学会会員 朝日大学歯学部同窓会東京都支部長 葛飾区歯科医師会公衆衛生担当理事 連盟副会長