新潮新書「凄い健康法」“誤嚥性肺炎予防“を精田喜代美歯科衛生士|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

新潮新書「凄い健康法」“誤嚥性肺炎予防“を精田喜代美歯科衛生士
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新潮新書「凄い健康法」専門家13人:“誤嚥性肺炎予防“を歯科衛生士・精田氏

 

10月18日、名医・専門家に聞く「凄い健康法」(新潮新書)が一斉に発売された。医師やそれぞれの分野の専門家が現在、話題になっている疾病予防を自在に論じている。そこで目についたのが精田喜代美歯科衛生士。彼女が誤嚥性肺炎防止について論じている。歯科分野であれば、歯科医師か論じるところだが、精田氏には豊富な歯科衛生士としての経験と施設での誤嚥性肺炎ゼロの実績が評価され、各地から講演・実施の依頼が続いているとことから執筆依頼されたと想像する。見出し「口腔ケアでの盲点 “舌そうじ”で誤嚥性肺炎ゼロに」での精田氏の主張は次の通り。

まず現在の死に至る病としての代表格は、がん、心疾患、脳血管疾患だが、近年は、誤嚥性肺炎が加わって、日本人の死因の第6位にランクインしている。今は70歳以上の高齢者には、大きな死亡リスクになっている。介護施設10カ所で誤嚥性肺炎ゼロを達成したことで、“誤嚥肺予防のプロ”と紹介されているが平易に解説を始めている。そこで、いくつかのポイントを挙げている。「“歯ブラシでそまま歯磨き”はNG」「一日一回。所要時間は30秒」「きんさん、ぎんさんも実践」「高齢者は“舌が命”」と訴えている。歯科界では認識されていることだが、国民にはそこまでの理解はないと編集サイドの考えと精田氏との巡り合わせもありそうだ。特に“きんさん、ぎんさんも実践”が身近に感じられ、「明治生まれのきんさん、ぎんさんは、朝起きてから、太い同線を曲げたものでまず、舌のそうじをし、そして顔を洗って身を浄めてから、朝食を用意し、そうして浄めた身体で炊き立てのごはんを仏壇にお供えその後に朝食をとったようですと、当時の習慣を説明。舌の上を軽くそうじをしていた事実も紹介。理に適った習慣と恐れ入るものであった述懐している。

「人の口腔内が最も汚れているのは、どの時間帯なのか。朝一番のタイミングです。なぜなら寝ている間に口腔内の細菌が増殖するからで、起床後、口が臭くなっているのはこのせいです」と説明する。結論として、「朝食後に舌そうじをしても効果は薄れてしまいます。朝食後に歯磨き・舌そうじをすることは、エチケットとして意味があるが健康の面では、本末転倒なのです」と述べている。一時期全国的に有名人になった“きんさん・ぎんさん”の例をその背景を含めて言及。「明治生まれの“きんさん・ぎんさん”は、起床してから、舌そうじをして、顔を洗って身を浄めた身体で作った料理を仏壇にお供えをして朝食を取っていようです」と生活をしていたことを紹介。戦後はGHQによって“朝食後の歯磨き”が根付いたとされている。改めて精田氏は「まさに現代の誤嚥性肺炎予防の観点から理に適っている“朝食前の浄め”という先人の知恵には恐れるばかりだ」と再認識を吐露している。

最後には次のようにまとめている。「口腔ケアというと歯磨きが重要視されてきました。コロナ禍でマスク生活うぃ強いられより口腔環境の重要性が注目を集めていますが、口の中には、歯以外にも健康維持に大きく関係している舌があります。歯より軽視されてきや感がありますが、コロナ禍うぃ機にさらに舌に目を向けてもらえればと思います。とりわけ、誤嚥性肺炎のリスクを抱える高齢者にとっては“舌が命”なのですから」。

 

【精田紀代美氏プロフィール】歯科衛生士。富山県保健所、同県厚生部健康課勤務を経て、2001年に「歯科衛生士事務所ピュアとやまを設立。2015年には、北陸公衆衛学会で“富山型誤嚥性肺炎入院0人達成のための3つの口腔技法を発表。他の主な執筆者は、「“長生き呼吸法”で血流、免疫、メンタルを一挙解決」小林弘之・順天堂大教授、「“脳内GPS”を強化して認知症を防ぐ」田島明彦・学習院大教授、「“エアコンつけっぱなし”“鶏むね肉”で“疲労”女除去」東京疲労・睡眠クリニック院長・梶本修身、「認知症発症リスクを3割下げる“白内障出術”の効能」大鹿哲郎・日本眼科学会理事長、「“新型栄養失調”を防ぐ食事術」上西一弘・女子栄養大学教授。