週刊文春,100歳まで「噛める入歯」について|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

週刊文春,100歳まで「噛める入歯」について
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葛飾区お花茶屋の歯医者コージ歯科です。週刊文春「保険の入れ歯では噛めない。だから自費の入れ歯にすべき」との記述が存在します。

これは、誤解を招く、問題です。保険の総義歯も、自費の総義歯も、基本は同じですが

唯、保険の義歯は儲けが少ないので、自費を推奨するのです。ただ自費の場合咬合と(咬み合わせ)と金属の使用により薄くて丈夫な義歯になります。

しかし、設計が、正答でなければ噛めません。保険でも、設計が正答ならば十分噛めます。堅固であることが、義歯の基本ですが、患者さんによっては厚い、大きいとか薄いと噛んだ時の歪が出て外れてしまいます又、義歯は、完全粘膜負担形式でなければなりません。この基本的理念を逸脱した設計、製作の物が一般的に出回っているのです。

自費の物でも、基本に忠実に設計されていないものは噛めません。

それで居ながら「噛めないのは、もっと高価な義歯にすれば噛めます」とかいうのはいかがなものでしょうか。歯科医師たるもの、 義歯の技工について熟達しましょう。完全な、義歯を提供しようではありませんか。歯科医師の国家試験に、実技試験がなくなった」総義歯の人工歯配列が実技試験にあったのです。

「本来なら購入する必要がないはずの入れ歯安定剤が年間100億円以上も売り上げているのだ」印象採得が、精密に行われていない証拠です。

歯科医師が正確に、粘膜面の印象を正確にとって、PIPペーストで検査して、仕上げれば、痛くないのです。とがった所は無いはずです、ただ咬合が一番重要です。これは咬合採得(噛み合わせ)でとります。患者さんの協力無しでは、本来の噛み合わせが取れないです。

歯科界が、もっと、精密印象を心掛け、義歯の粘膜負担面積を広くすることに、精通すべきです。先日の8月に下顎義歯難症例への対応の昭和大学での高齢者歯科学の古屋 純一教授らのセミナーにいって来ました。この年になってまだまだ新しい知識を得て来ました。

「入れ歯使用者の約8割が噛むことに不便を感じている」この原因は、歯科医師が義歯製作に熟達していないためです。保険の義歯も、自費の義歯も、印象を取ることは、同じです。保険では2回まで、自費は制限が無い。ここが問題です。

印象採得は、最初に、既製のトレーを使用した印象。次いで、この模型を基礎にして、レジンで「個人トレー」を作って再度印象採得します。これは特に下顎において総義歯には必要です。症例によりなすが、この模型で、義歯のワックスによる原型を製作します。

このワックス義歯を、口の中に入れて、試適をおこないます。

試適で、咬合を確認したワックス義歯の粘膜面に、印象剤を盛って、咬合圧印象を行います、印象剤が硬化したら、既製トレーに印象剤を盛って、取り込み印象をしますのと、できたらコピーデンチャーを製作して、トレー代わりにして製作します。

義歯を入れたからすぐ噛める方は良いのですが、咬筋の力が弱い方は、当分、噛めません。患者さんの技量であり、熟達度により、満足感が異なります。

噛めないと言って、外さずに、根気よく歯科医師と、訓練することも、必要です。それと総義歯の場合、前で噛むと後ろが浮いて外れます、また前歯で噛めないと,蕎麦、うどん等の麺類が噛み切れないことがありますので、噛み合わせの調整が必要です。