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日歯連盟 新会長太田執行部スタート
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日歯連盟評議員会:新会長太田執行部スタートへ&議員の国会報告以後は非公開

 

6月24日、日歯連盟評議員会が開催され、連盟会長が高橋英登会長から太田謙司会長になり、新たなスタートを切ることになった。当然ながら、高橋会長の最後の挨拶が行われた。「2年前は、コロナ感染症拡大防止対策が実施されていた時期でした。混迷の時期でしたが、そうした中で今年も“骨太の方針”に歯科関連の文言が明記されました。今年は、経済的問題として医療界でも材料・器材などの高騰を問題視しています。私たちは診療報酬を得て生活をしていますが、これは公定価格で決まっているのです。我々が勝手に、上げることできません。ところが現在の機材・材料などの物価高騰が続く中、いくら政府が賃上げ要望しても、従業員に賃上げなどできません」と強調した。さらに、「一方で政府は、医療ⅮXの推進を図っています。一連の動向として従来の健康保険証を廃止して、マイナンバーカードと保険証を一本化による、いわゆるマイナ保険証を推進していますが、ここに来てトラブルが続出していることが明らかに。政府もしっかりしてほしい!」と指摘した。政府には言うべきことは言うと会長選挙立候補に当たり主張していた姿を見せていた。

 

公務多忙で関口昌一参院議員と渡辺孝一衆院銀は欠席したが、島村大参院議員、山田宏参院議員、比嘉奈津美参院議員が以下のように要旨国政報告をした。「今までは、診療報酬の財源は、薬価差益、自然増に見合う財源を社会保障枠からの捻出。しかし、役所との交渉で、これとは別枠による財源を確保して、対応することを約束した。この点の議論も進めていてほしい」(島村参院議員)、「いわゆる“歯科口腔保健法の推進に関する法律の一部改正案”を議員立法で国会提出むけて努力したが、私があの“共産党”も理解させたのですが、維新の会の反対で断念することになりました。秋の臨時国会には提出できるようにもう一つ努力です」(山田宏参院議員)、「参院議員として“決算委員会での岸田総理・加藤厚労大臣に質問しました。診療報酬引き上げの必要性、歯科衛生士の復職支援事業の今後の見通し、歯科医療提供体制における病院や行政棟への歯科医師の配置、等など。そして、妊婦検診にもう一歩踏み込んで、不安のないように環境整備をしていきたい」(比嘉奈津美参院議員)とそれぞれ報告・主張していた。

 

以後の質疑応答等の議事は非公開になった。執行部と代議員の質疑応答を期待する声もあったが、マスコミ関係者は、途中退席になった。「聞かれてマズイことがあるのか」と憶測を持たれることもあり、イメージは悪いのは事実。いずれにしても、高橋執行部から受け継いだ太田執行部に、今後の運営に期待がかかる。“日歯連盟の在り方”に一部厳しい指摘もあった中でトップ交代となったが、歯科界だけでなく、日医、日薬、日看等との関係も問われてくる。既に日医は次期のトリプル改定への対応もあるが、2年後の次期参院選挙を視野にした動きが水面下では始まっており、より一層、正確な情報収集が求められてくる。なお、太田執行部の役員は以下の通りだが、懐かしい人の名前もあり憶測を呼び、キーマンと目される人、執行部背景の人も推察されてくる。

 

【会長】太田謙司(大阪府)、【副会長】村上恵一(東京都)、村岡宜明(神奈川県)、大越壽和(東京都)、【理事長】浦田健二(熊本県)、【副理事長】家田隆弘(東京都)、神田晋爾(東京都)、【常任理事】高橋雅一(北海道)、武田良一(三重県)、森川麗子(大阪府)、西澤均(東京都)、小西尚(東京都)、近藤晴彦(静岡県)、門司達也(佐賀県)、【理事】早坂暢洋(山形県=北海道・東北)、中野玲子(群馬県=関東)、石島弘己(東京=東京都)、長瀬好和(岐阜県=東海・信越)、上田晴三(奈良県=近畿北陸)、山崎健次(広島県=中国・四国)、渋谷昌史(長崎県=九州)、田中秀享(長野県)、【監事】村山利之(群馬県)、樋口壽一郎(鳥取県)、大山茂(福岡県)。任期は、令和571日~令和7630日。