日本歯科医師会会長選挙|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

日本歯科医師会会長選挙

葛飾区お花茶屋歯医者コージ歯科貝塚浩二です会員だけど選挙券がないですので、はっきりしてあまり興味はないですが、やはり知ってる先生になって欲しいですね!

日歯会長選挙に自民党・厚労省も注目:高橋、小林、柳川候補の三つ巴の選挙

 

堀憲郎会長の任期満了に伴い、新たに日本歯科医師会会長予備選挙が行われるが、高橋英登(日歯連盟会長)、小林慶太(元日歯常務理事) 、柳川忠廣(日歯副会長)の3氏が、111日正午の締切まで立候補の届け出を済ませ、正式に候補者になった。既にポスト堀会長を巡り激しい戦いが水面下で展開されていたが、拮抗した選挙になると予想されている。当初は、高橋候補と柳川候補の日歯・日歯連盟の現役役員による一騎打ちと想定されていたが、小林候補への位置づけ・捉え方が憶測を呼ぶことになっていることで、一段と混戦模様を呈するとなっている。

日歯代議員・選挙人による投票用紙が23日に郵送され、11日午後の締切になっている。即日開票され、有効投票数の過半数で当選者になる。この予備選挙に当選した候補者は、417日~419日に、理事候補者(定数24)を届け出ることになり、定期日歯代議員会で正式承認され、新会長の誕生になる。なお、各候補者の主張要旨と推薦者(20)を付記しておく。

 

▼髙橋英登候補(日歯大・東京都)

「27歳で開業してから、臨床現場での学生教育や研究開発、社会保険審査会、日歯社保委員会、日歯生涯研修、都歯・日歯での連盟活動とさまざまな分野で仕事をしてきました。今もなお140人の診療にあたり、教員時代の教え子と連絡を取り合うなど、現場の声を大切にしていますが、歯科界の厳しい現状の打破にはいたっていないと感じています。私は歯科界の厳しい状況を打破するために、“物言う歯科医師会”に変革していきたいと考えています」。

推薦者⇒藤田一雄、末瀬一彦、深田拓司、沢田隆、安岡良介、中村彰彦、山崎安仁、飯利邦洋、山本有一郎、中西孝紀、冨田滋、赤沼岩男、森永和男、村山利之、今坂俊介、大越壽和、西岡宏樹、野村和男、門司直也、伊藤明彦

 

▼小林慶太候補(東歯大・千葉県)

「日歯の指導力が著しく低下していることに警鐘を鳴らし、現状を打開する5つの戦略として、1)日歯会員平均年齢60歳・組織率60%の改善、2)日歯・日本歯科医師連盟・日本歯科医学会、3本の矢の一体、3)歯科医療に関連するIT化の推進、4)歯科経営の健全化、5)歯科医療従事者の人材育成。そして、5つの戦略を実現するための「基本方針4つの柱」として1)組織率の回復、2)戦略的シンクタンクの設置、3)会員の利益となる歯科ITの促進、4)事務局機能の強化していきたい」。

推薦者⇒髙品和哉、宮地建夫、鈴木尚、近藤保、高橋哲夫、浮地文夫、武田孝之、二階堂雅彦、猪越重久、林功、中山宙久、福本恵吾、田代芝之、鷹岡竜一、毛利行雄、上田賢、三反田孝、山本啓太郎、石山智香子、松岡政之

 

▼柳川忠廣候補(奥羽大・静岡県)

「2016年に堀執行部が立ち上がった当時、同会は日本歯科医師連盟の不祥事で信用失墜の中にあった。私は執行部の一員として、これまでに内部統制室を設置したり、会員一人ひとりの声に耳を傾けることで、国民・メディア・行政の信頼をかなり回復させることができたと考えています。また、これまでの会務運営の中で、47都道府県の歯科医師会すべてを回り、各地の優秀な方との人脈を構築してきました。私はこの先の執行部を「“継続と改革、そして調和”をテーマに運営していきたいと考えています」。

推薦者⇒佐藤保、松井克之、大杉和司、阿部義和、松崎正樹、伊藤正明、内堀典保、大松高、山崎健次、内田朋良、重政正敏、脇田晴彦、渋谷司、木村裕一、八幡純、澁谷國男、浅野正樹、池山正仁、阿部正也、渡邉友彦

以上のように選挙構図・候補者の主張、推薦人が揃ったが、選挙戦は昨年来から実施されおり、関係者は既に終盤の時期と捉えている。ここに至り、島村大参院議員の言動が関係者の間で注目されている。側聞であるが、かつて「日歯と歯科医政の関係の在り方」まで言及した講演をしたという島村議員。その名前がマスコミで報道され一躍クローズアップされたのは、コロナワクチン接種職種の対応に関して水面下で動いたことで、その背景が報じられてからである。島村議員がいわゆる菅グループの参院議員のまとめ役であると永田町では周知のことである。この経験を踏まえて以前から懸念しているのが、医療行政において、政治(自民党)、行政(厚労省)、歯科学会のバランスの在り方が問われるとしていた。政治力は必要だが、その在り方。さらには日歯と日歯連盟の関係まで問いかけ、傾聴に値する意を示している。その一方で、「診療報酬を上げるためには各団体が一丸となって動く必要があり、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の診療領域を拡大していくことが必要」との主張も強調している。

情報錯綜を含めて各候補への期待・願望など様々のようだ。歯科医師会、歯科大学同窓・校友会懇話会(全歯懇)、各歯科学会、公私立大学、地区などの絡みを踏まえて、結果を待つ時期になった。以前は、各同窓会幹部での意見集約で絞られ、その意向が反映し大勢が決められることがあった。また、全歯懇も看過できず注目されていた。投票権者の大票田と目された、関東・近畿地区ブロックの投票意向も看過できないこともあった。

時代の変遷もあり、同窓・校友会の統一性は希薄化の傾向は否定できず、また社会現象にもなっている世代間の問題意識の相違もあり、まさに一人ひとりの投票に委ねられることになっている。堀執行部の正式誕生は20166月であるが、振り返れば複雑な背景・経緯があった201512月の予備選挙で、堀憲郎候補:372票、山科透候補:225票、冨野晃候補:40票の結果で当選を経て誕生した。こうした歴史から何を学んだのかを確認される選挙でもありそうだ。