今年一年の歯科ニュースから|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

今年一年の歯科ニュースから

2022年の振り返る話題:コロナ禍での一年の歯科界からの期待・課題 葛飾区お花茶屋歯医者 コージ歯科から

 

今年一年の歯科ニュースから意味あるものを任意であるが抜擢した。改めて歯科界に、対内・外的に影響を与えたのか再認識が必要と考えている。新規技術の導入も時代の趨勢であるが、一方で、歯科界の先達が残した技術・考え方などは継続していく必要がある。また、内部の情報は当然であるが、歯科以外からの情報にも関心を広げることが不可欠になってくる。地域歯科保健、かかりつけ歯科医、医科歯科連携などの理解浸透が求められているのは現実である。

 

1

保健所長の背景経緯:地域性・時代の背景・住民と歯科の可能性

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策は、昨年来から継続して懸命に対応していたが、新たにオミクロン株による感染症への対応にも迫られている。マスコミ報道の在り方にも問題との指摘もあるが、現実は厳しい認識ではあるが、歯科医師の保健所長の有無など今後の議論に期待する声もある。

 

2

薬剤師の今後展望:“淘汰”の現実にも言及された薬学部の評価に歯科も注視

歯科医師と同様に薬剤師の今後にも厳しい展望がされている。歯科との連携業務が少ない中だが、“かかりつけ薬局”の理解を訴えているが、いずれにしても医療の提供には欠かせない専門職である。そうした現況から、今後に向けての議論が重ねられている。

 

3

歯科医師国試:全体の傾向は従来と変わらず&東歯大が総合格者数・新卒合格率トップ

3月16日、第115回歯科医師国家試験の合格発表があった。大きな変動はなく、東歯大の合格者数・関係者が注目する新規合格者数は、例年通りの数字を挙げていた。この立場は、安定し、周囲も認めている。「合格者数の数を評価してほしい。これは大変です()」と本音を語っていた。

 

4

FDI(国際歯科連盟)声明:環境的に持続可能な口腔健康管理に関する合意

FDI国際歯科連盟(FDI)が、330日、口腔健康管理部門をより環境に優しい業務へと導き、最終的に業務のカーボンフットプリントの削減を目指す初の「環境的に持続可能な口腔健康管理に関する合意声明」を発表したとした。FDIの声明であり日歯は看過できない。

 

5

「奏鳴曲 北里と鴎外」書評:見える“明治時代の日本医療の牽引者たちの葛藤”

本書「奏鳴曲 柴里と鴎外」の主役である、北里柴三郎・森林太郎(鴎外)の二人は知れ尽くされてライバル氏された歴史に名を残した医師であり、同時に、厚生省(現厚労省)も“縦割りの組織”の伝統の弊害は今でも生き続けていると指摘。その源泉を知ることもできる。

 

6

骨太方針に国民皆歯科健診明記:様々な評価・課題&基本認識を再確認

“国民皆歯科健診”の検討が「骨太方針2022」に盛り込まれたことを受け68日、日歯が記者会見を開催。堀憲郎日歯会長が、現状認識とポンイトを述べた。「財政負担の問題などを精査したうえで、35年後をめどに制度を導入するのは可能。全国民に切れ目なく健診が定着することが大切。制度導入に向けては、職場や企業、自治体の健診などそれぞれの形がある。財政負担をどうするかが大きな問題で、議論を深めて検討していきたい」。従前からの指摘された財政面での課題をクリアしていく議論に期待されている。

 

6

日技の新会長に森野氏を選出:会長以下の14名理事選出も担当は未定

6月18日、日本歯科技工士会は、第11回社員総会を開催し理事を選任、さらに終了後に行われた新役員理事会にて新会長(代表理事)に森野隆氏を選出した。その他の理事も決定した。歯科技工士・日本歯科技工士会の運営に懸念する声が多く、組織として運営にも懸念の声は依然として高い。対外的広報などが問われている。会務運営の停滞は否定できないが、役員の思惑も様々であると指摘する声もある。

 

6

日医会長に常任理事松本氏:“日医スタートは日歯再スタート”&キーマンを模索

日本医師会は625日に実施された会長選挙で常任理事の松本吉郎氏を選出し新生日医がスタートした。松本新会長は定例代議員会後に記者会見を行い、「新しい執行部の方々と一致団結して、新しくそしてより強い医師会をつくっていきたい」と新たな欲意を示したという。会長としての発言は影響を各分野に与える自覚は必要。日医として国会、自民党など、さらには病院系組織への対応も慎重さを求められている。因みに会長選挙結果は、松本氏:310票、松原氏:64票、白票:1票、無効:1票。

 

7

「骨太の方針2022」のスタート:目立つ山田議員&具体的な政策展望と今後

歯科界でのインパクトが大きかったのが「骨太の方針2022年」に明記された“国民皆歯科健診”。今後のへの対応が求められるが、関連する概算要求があり、厚労省医政局歯科保健課との対応を検討しているはずだが、行政、永田町、学会との連携が改めて問われてくる。

 

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時代経緯と“歯科健診”:問題意識の啓発が現実的効果&制度的な政策展望は未定

毎年の歯科健診を義務化する国民皆歯科健診の導入を検討することが、「骨太の方針2022」に盛り込まれ話題になった。歯科業界からは歓迎の声が上がる中、歯科健診の具体策としての工程表などは今後の議論とされているようだ。本来であれば、乳幼児から高齢者まで国民が保険診療で“予防”が制度としてあればと、いわゆる“あるべき論”では盛り上がるが現実的にはそうならない。

 

9

大歯大が2024年開設を目指す看護学部設置構想:他の歯系大学に一石投じる 

大阪歯科大学が医療系総合大化目指ざし、既存の歯学部、医療保健学部に、具体的には、4年後の看護師国家試験合格を見据え、看護学部設置構想を明らかにしたことで注目されている。歯科大学の象徴的なが学部新設であり、“歯系大学の今後”であることを再認識したことになった。

 

○10月

歯科技工を巡るシンポ:歯科医「技工士は同僚&歯科医はさらなる理解が必要」

歯科の話題には欠かせないのが歯科技工士の現状・将来展望。厚労省の有識者会議での議論を重ねてきたが、現状報告、方向性、考え方などは議論は出ているが、特に経済問題、CAD/CAMなどのIT化の導入などの日技として明確な政策が問われている。しかし、必ずしも明確かつ具体的政策の実行に至ってないのが現実のようだ。

 

○11月

私立歯系大学他の学部の併設:徐々に展開=歯科単科の時代は終了の証し

全国私立歯系大学の今後の大学受験生の減少は必至の中で、生き残り戦略の一つとして学部の新設や学内改革に懸命である。当然であるが、その多くは歯学部が中心にして設立し建学の精神を掲げ独自の歴史を掲げ今日に至っている。改めて歯系大学・歯学部併設の大学が抱えている他の学部を併部している。大学の方向性の相違が明確に確認でき、医科系大学との統廃合の噂は絶えずマスコミの話題になっている大学もある。

 

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(株)ライオンがニュースリリース:Z世代は歯科医院に“好き”“心地よい”と高感度

11月14日、ライオン株式会社が興味深い内容のニュースをリリース。今年の歯科界が国民に一石を投じたのが“歯科健診”であるが、言葉は以前からあり、歯科関係者は承知していたが、「“骨太の方針2022”で、生涯を通じた歯科健診の充実(国民皆歯科健診)掲げられ、その意味は企業として心強い、企業サービスの追い風になっている」と社長は謙虚に理解を求めている。

 

○11月

地方歯科医師会の存在:日歯会長選挙など本論に迫る情報が問われる

ネット社会の到来により、厚労省ほか必要とされる主な情報はネットからある意味即時に確認できるようになった。社会保障審議会医療部会、同保険部会、中医協などの情報がそれである。以前は非公開であった中医協の在り方が典型的な例である。次に求められるのが、その情報の意味が問われてくる。要するに情報の意味を理解・説明できないと情報を活かすことが難しいかもしれない。

 

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日歯がプレスリリース:「健口スマイル推進優良法人表彰」を実施・内容説明

日本歯科医師会は、1215日にプレスリリースをし、次の通り要旨説明した。お口の健康増進に積極的に取り組んでいる企業などの法人を募り、特にその取り組みにおいて優良な法人を表彰するとともに、好事例を広く周知し、より多くの法人のお口の健康増進への取り組みを推進するため、「健口スマイル推進優良法人表彰」を実施。企業などの法人に問題意識を有してほしい意図が伺える。今までの歯科界の課題であった点に新しく切り込む企画に期待が寄せられる。