高齢者“誤嚥性肺炎”を発症し悪化する症例が増えている。|お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

高齢者“誤嚥性肺炎”を発症し悪化する症例が増えている。
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葛飾区お花茶屋の歯科医院、コージ歯科、院長も貝塚 浩二です。

誤嚥性肺炎とは、誤嚥(ごえん)(食べ物や唾液などが誤って気道内に入ってしまうこと)から発症する肺炎のことを指します。誤嚥性肺炎の発症には、飲み込みに関係する機能が低下している(嚥下機能障害)ことが背景にあります。 肺炎は、近年日本人の死亡原因第3位という高い割合を占めています。入院を要した高齢患者の肺炎の種類を調べたデータによると、80歳代の約8割、90歳以上では9.5割以上が誤嚥性肺炎であったと報告されています。つまり、後期高齢者の肺炎のほとんどは誤嚥性肺炎だと考えられます。

どういうことを、どのようにすれば、どこまで誤嚥性肺炎を予防できるかというデータはまだ集積されていませんが、口腔ケアが肺炎を予防するという報告は多くなっています。

 

新型コロナウイルスの感染拡大の懸念されていたことが、現実的な問題が生じてきた。227日もNHK報道によると、東医歯大病院を含めて、大学附属病院での病床満床の状態が続いているが、さらに高齢者から、嚥下する機能の低下で、“誤嚥性肺炎”を発症し悪化する症例が増えており、今後の対応として理解する必要があるとした。

同大学病院医師は、「高齢者の患者が多い第6波の特徴で、誤嚥する力が低下し回復に至らず死亡のケースもある」と警戒が必要と指摘していた。同大では、12床ある重症化病床も、49床ある中等症病床もほぼ満床の状態を明らかにしていた。現在は、コロナ感染症から回復後も嚥下機能が低下している患者に対しては、リハビリテーションにて対応しているという。軽度の誤嚥性肺炎を発症した80代の男性のケースを紹介。舌運動、唾液分泌運動をすることで約10日後に回復したものであった。

この誤嚥性肺炎と予防については、医師からの指摘も続いている。寺本信嗣・東京医大八王子センター教授(呼吸器科内科)、須藤英一・国際医療福祉大学山王病院内科副部長は、それぞれ、週刊新潮(33日)で次のように強調している。寺本教授は、「誤嚥性肺炎は、細菌が肺に侵入して引き起こされる細菌性肺炎で、もともと口腔内や気道に定着している菌が、体力の低下などが原因で誤嚥を繰り返すと増えて活性化し、肺に入り込み発症します。一般的にウイルスに感染したのちに発症する細菌性肺炎のほとんどは、誤嚥性肺炎で間違いありません」としている。須藤副部長は、まず「誤嚥性肺炎の予防を意識することは悪いことではない。特に気をつけた方いいのは、要介護度が高く、普段の活動量が落ちている方です」と予防の必要性を指摘したうえで、「予防の一つは口腔ケアです。普段の歯磨きをしっかり行えば悪玉菌の割合を減らせるうえに、口内が刺激されて、神経伝達物質が分泌され、嚥下反射や咳反射の機能が向上します。施設に入所され、活動量が落ちている高齢者の場合、介護して下さる方に、口腔マッサージを頼むのもいい。常在菌が増殖しないよう、歯医者で歯周病も治療を受けておくこともお勧めです」と口腔ケア・マッサージ・歯周病治療の必要性を指摘していた。

さらには、當瀬規嗣・札幌医大教授からは、「基礎疾患を抱えている方には、ストレッチ体操がお勧めです。リンパの流れをよくして免疫力を活性化します。同時に、血液の流れもよくします」と付言している。リスクの高い状況が、延々と続くわけでないが、それだけ予防策は重ねておいて損はないとしている。

東医歯大病院の臨床例、また東京医大・国際医療福祉大学の医科からのコメント要旨は、一部については、歯科では当然視されている対応・問題意識であるが、医科からのコメントの中で、共通認識として普及してきていることが確認でき、新しい展開を示唆している。上記の医師を歯科としても注視しておくことは必要である。

歯科は歯科の専門的な視点からの指摘は必要であり、普段の診療の中でもその重要性を患者に理解を得る努力は必要である。また、医科歯科連携を促す課題として、相互の共通認識は不可欠である。医学的視点からの対応の説明からも、摂食、咬合、嚥下の一連の行為における、細菌、免疫、神経、唾液、リハビリなどとの関係について、さらなる歯科の研究に期待が寄せられる内容でもあった。