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週刊誌見出し「歯を磨きすぎたら、がんになる」:週刊現代(5月22/29日)
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週刊誌見出し「歯を磨きすぎたら、がんになる」:歯科関係者は“苦笑”“看過”コロナの予防は日頃の口腔ケア!

 

 全国各地で“歯科医師によるワクチン接種”報道が続いている。それは、その必要性が急務であることを証明している。525日には、NHKラジオでも、日本歯科大学附属病院でも、歯科医師によるワクチン接種が行われ、小林隆太郎・日歯大教授(口腔外科)のコメントも報道された。今回の対応は、特例としての位置づけであるが、ある意味で一石を投じている。そうした中で、週刊現代(522/29)の見出し「歯を磨きすぎたら、がんになる」は、読者はもちろん歯科関係者も困惑したが、確かに内容の指摘を否定しないが、その見出し表現がいかにも週刊誌的だと理解し“苦笑”“看過”のようであった。一般読者からは、「エッ!本当に?良いと思ったんだが」「歯磨きはダメなんだ!」などの感想は持つのが普通である。

さて、その記事内容であるが、冒頭で、“脳出血で急死”として紹介して始まっている。説明を天野敦雄阪大歯学部教授が「虫歯は、微小脳内出血などの病気と密接な関係があります。ミュータンス菌という菌は、病巣から毛細血管に侵入し能の血管まで辿り着いて血管壁を傷つけます」としている。続いて臨床家である江崎秀明氏(岐阜県開業・江﨑歯科医院院長)は「最近は、清潔感が強くなり、歯の磨き過ぎ、磨く力が過ぎで、オーバーブラッシングに陥る患者が増加している。そのことで、歯の表面を削ることになり、虫歯になりやすい環境になっている」、続く江上一郎氏は、虫歯と同様に歯周病にも触れ「人間は加齢とともに、歯茎が下がり、そこで歯と歯茎に空間ができ歯周ポケットなり、歯周病菌に絶好のすみかになり、歯周病の重症化になるすみか」(大阪市開業)と問題ポイントを平易に紹介している。

 興味深いという視点から“歯周病と胃がん”の研究からの一部報告をチャン・ハンロ氏(ハーバード大学医学部主任研究員)が説明している。「1988年から2016年までの間に男女14万人以上を対象に、口内の状態と病歴について追跡調査を行った。結果として歯周病の既往歴のある人は、そうでない人の胃がんの発症リスクは、52%、食道がんは43%上昇するというデータを得た」としたうえで、さらに「胃がんの患者の口内では、歯周病原菌であるジンジバリス菌の割合が平均値よりかなり高いことが明らかになった。このジンジバリス菌は、胃がん原因になる内因性ニトロソアミンという物質生産するため胃がんの発症因子と考えられる」とした。前出の江上氏は「もう一つの原因菌としてフソバクテリウム・ヌクレアタム菌がある。免疫細胞の作用を邪魔すると考えられ、大腸がんを引き起こす原因なる」と補足説明している。以上のことを踏まえつつ、記事では、現実の対応として歯磨きの力加減、タイミングに言及していたが、沼部幸博日歯大教授も歯垢、歯周病原菌、誤嚥性肺炎の関係を説明している。

記事の最後には、改めてジンジバリス菌に注意することを強調していたが、「口内は人体の入口であり、生活環境から感染症まで、多くの病の原因と日々対峙している。だからといって過度に神経異になのでなく、“そこそこ”で良いと、力まずゆっくり手入れすることが大事なのだ」と常識的なまとめていた。週刊誌の本領発揮と痛感させる見出しでもあったが、ポイントを正しく理解することは、事実として必要であるが、まさに、読者を一瞬、注目・一読させる記事でもあった。

 

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