歯系大学大学定員割れ|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

歯系大学大学定員割れ

 

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大学定員割れ”問題浮上:歯系大学看過できず「厳しい状況顕在化懸念」 

政府もコロナ対応が落ち着き始めたら、マイナ保険証問題と社会問題は依然として落ち着かない。そうした話題に希薄されているのが、大学定員割れ問題。以前から指摘されているように、最大の理由は人口減少の論は待たない。こうした背景が進む中で、静かに進んでいる大学の統廃合問題のようだ。既に著名な短大・大学も廃部決断し公表されている。まさに聖域なき大学として、追及されてきている。私立は大学自身の判断によるが、時代は待ってくれないのも事実。

 

首都圏の総合大学は文系中心の学部構成であるが、「私立大学・短期大学等の入学志願動向」から、志願倍率、入学定員充足倍率が共に低落傾向にある。私大の志願者数をみると2020年度入試では、10万人以上を集めた大学が8校あったが、2023年度は3校に減少。首都圏に限定すれば日本大学、早稲田大学、法政大学、明治大学、千葉工業大学があったが、2023年度は、明治大学だけになった。いわゆるMARCH(マーチ)と言われているクラスも定員厳格化の影響を受け、その対応に必死である。私立大学は付加価値+イメージアップ戦略が絶えず求められている。

 

7月30日の明治大学校友会代議員会前日、校友会支部(55支部)長・幹事長・地域支部(223支部)による懇談会での柳谷孝理事長(元野村証券副社長)が講演し、明大の現状の一部報告。志願者数の10万人維持・寄付行為等による増加などがあり、明大前キャンパスの最終計画の最終段階、決定している附属高校4校目の対応などを含めた財務状況を報告した。「他大学の動向云々でなく、ハード・ソフトの両面の改革を進めていくことで、進学志願者高校生の選択に委ねるしかありません。大学、父母会、校友会が一体で、まさにスローガンである“明治は一つ”で前に進んでいきます」と挨拶にも必死さが滲み出ていた。

 

以上のような激動する社会状況の中で、歯科大学の在り方を巡って記憶が鮮明になることがある。平成6912日、下村博文文科大臣の発言である。日本口腔インプラント学会学術大会講演で「歯科医師の社会的需要を見据えた歯科医師の社会的需要を見据えた時優れた入学者確保のため入学者が困難な大学、国家試験合格率の低い大学等の見直す」と述べ歯学部・歯系大学に激震が走った。日歯も「1大学2学部ある大学、国家試験合格率の低迷している大学の在り方を問い質して、歯科医師の質の確保観点から、少なくとも、共用試験等で適正を判定し、そぐわない学生には早めに進路変更を進めるべきである」と提起していた(平成27:歯科医師需給問題の経緯と今後への見解)

 

下村発言から来年で10年を迎えるが、「学部改革で必死です。大学経営は上が判断することですので・・・。厳しさは依然から変わりません。“定員割れ”は返す言葉がない。高校生が行きたい大学ということで、倍率が高くなるのが望ましいですが現実は厳しいようです」(A大学歯学部教授)、「大学を離れると、冷静な感覚になります。在学中では、学生を目の当たりで接していますからね。情が移るのは事実。批判を浴びているが、第一は国試対策です」(B歯科大学名誉教授)のコメントもあり、推して知るべしのようだ。