11月8日「いい歯の日」日本私立歯科大学協会が意識調査|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

11月8日「いい歯の日」日本私立歯科大学協会が意識調査
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  • 日本私立歯科大学協会が意識調査:定期健診への高い関心&歯科医の好意的イメージも

 

一般社団法人日本私立歯科大学協会は、118日の「いい歯の日」を前に、幅広い世代(1070代)の男女1,000人に対して、「歯科診療」および「歯科医師」に関する意識調査を実施しその結果を1021日に公表した。今回は2016年に続いて5回目の調査であった。具体的な調査は次の通り。調査期間:2020916日(水)~918日(金)、調査対象:1070代の男女1,000人。結果要旨は以下の通り。

 

(1)『新型コロナで、歯や口内の健康が損なわれやすい状況に』=①コロナ感染拡大で、61.7%が「歯科受診や健診を控えたい、できれば控えたい」と回答。②これまで歯科医院でコロナ感染が起こっていないことを、73.8%が「知らなかった」。➂「マスクをするようになって、笑ったり、口を大きく動かすことが少なくなった」(44.3%)、「マスクをするようになって、歯の健康や口臭を気にすることが減った」(25.4%)などコロナ以降、歯や口内の健康が損なわれやすい状況になっている。

(2)『かかりつけ歯科医院がある人は約7割、前回調査から6ポイントUP』=①かかりつけの歯科医院がある人は70.1%。前回調査(2016年)から6ポイント上昇。②かかりつけの歯科医院の満足度は約80点(79.5点)。

(3)『理想の歯科医師像は 男性福山雅治さん、女性天海祐希さん』=①理想の歯科医師の条件は「高い技術」(74.0%)、「丁寧な治療」(72.7%)、「人柄・優しさ」(70.1%)。②有名人に例えると、男性では「福山雅治」さん、女性では「天海祐希」さん。

 

『調査概要/まとめ』

1】コロナ禍での歯科受診について

新型コロナウイルスの感染が拡大する状況下での歯科受診について調査を実施。新型コロナウイルス感染が広がっている時期(20202月~8月)の歯科受診・歯科定期健診に関して聞いたところ、「感染拡大中に受診・健診を控え、現在も実施していない」人が、「歯科受診」で19.8%、「歯科定期健診」で21.4%といずれも約5人に1人となりました。

そこで、あらためて「新型コロナウイルス感染が広がっていることで、あなたは、歯科受診や歯科定期健診を受けることについて、どのように感じていますか?」と聞くと、61.7%が「歯科受診や健診を控えたい/できれば控えたい」と回答。その理由としては、「口をあける必要があるため、感染リスクがあると思うため」(63.2%)が1位、「歯科医師や歯科衛生士と近い距離で治療や検査を受けるため、感染リスクがあると思うから」(54.0%)が2位に。感染を懸念して、歯科受診や健診に消極的な姿勢になっているようです。しかし、20209月時点で、歯科医院で新型コロナウイルスの感染は起こっていません。このことを知っていたかを聞いた質問では73.8%と大多数が「知らなかった」と答えています。

 

2】歯科診療・歯科医師に対する意識と実態

「歯科医院への通院経験」を聞いたところ、97.3%と大多数が「通院したことがある」と回答。そのうち約7割(65.8%)が「約1年以内に通院した」と答えています。また、通院経験がある方(973人)が「歯科医院に通う(通った)目的」としては、「むし歯の治療」(46.1%)、「歯のクリーニング(歯垢・歯石除去)」(34.6%)、「むし歯の予防」(24.5%)などが上位となりました。さらに、「主にどのような時に歯科医院に行きますか?」という質問では、「定期健診などで定期的に受診している」が38.9%でトップに。前回(2016年)の30.3%と比べても8ポイント以上の上昇がみられ、定期的な歯科受診の考え方が広がっている様子がうかがえます。次に、「かかりつけの歯科医院があるか」を聞いたところ、70.1%が「ある」と回答。こちらも前回(64.3%)と比べると約6ポイント上昇しており、かかりつけ歯科医の普及が進んでいる様子がうかがえます。

 「歯科医師のイメージ」について調査を実施。その結果、歯科医師は「清潔だ」(91.6%)、「丁寧だ」(85.1%)、「信頼できる」(83.2%)、「やさしい」(77.7%)などの回答が多く挙がりました。なお、職業として捉えた場合では、「収入が高い仕事」(90.9%)、「やりがいがある仕事」(87.0%)、「尊敬される仕事」(85.9%)などが上位に。一方で、その責任の重大さからか、「ハードな仕事」(78.3%)というイメージを持つ人も多いようです。また、「歯科医師は、子どもや孫になってほしい職業」と答えた人も半数以上(50.1%)に上っています。

 

オクネットで選択した項目の調査結果は以上である。ポイントという意味で、以下のこと再認識しておくべきかもしれない。コロナ禍での歯科医院受診については、今までのマスコミ報道と同様な回答内容であったが、歯科医院から“コロナ感染がゼロ”については知らない人が約7割となっていた。課題の一つと理解する必要がありそうだ。歯科医院に行く理由は、“定期健診”が予想より多く、将来の歯科医院の在り方を示唆するものであった。“歯科医師への好意的な評価”“歯科の業務は尊敬される仕事”、さらには“子孫に歯科医師になってほしいと職業”とされ、将来の可能性を期待される回答があったのは特筆されるべきであった。