口腔ケアの重要性と新型コロナウイルス感染症の関係|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

口腔ケアの重要性と新型コロナウイルス感染症の関係
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 一部の臨床研究報告ではあるが、少なく殿歯科関係者には理解してほしいという思いはあるようだ。口腔ケアの重要性を裏付けることになるが、歯周病への理解を歯科界全体で国民に訴えて必要はあると強調しているようだ。そのほかに、インフルエンザとの関係を説明しながら、LSPにより活性酸素が排出されることにも言及したが、最近の口腔ケアとして『3DS』の有効性を解説しながら、広く歯科医院での活用を期待する解説も忘れてはいなかった。歯科関係者は、暗黙の了解としているようだ。

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、“口腔ケア”“うがい”“唾液”の重要性を説明している阪井丘芳氏(阪大歯学部大学院教授)が、202085日に開催された第2回日本抗加齢医学会WEBメディアセミナーで、「新型コロナウイルス感染症と唾液腺~重症化予防のための新たな口腔ケア」として講演し、口腔の衛生管理の重要性について語ったことがこのほど明らかになった。歯科関係者は常に強調しているのが「歯科医院の感染予防・管理はスタンダード・プリコーションを実施しており、“歯科医院の院内感染対策”は万全とされている」としており、それらを大前提にして改めて、歯科以外の専門家にも理解を求めた。
 まず、阪井氏は「今までに、1)高齢者の誤嚥性肺炎と窒息のリスクの緩和、2)口腔ケアを行う医療従事者の効率化と安全性の向上、3)口腔ケア製品の抗菌性を高め、ウイルス性・細菌性肺炎を予防、4)現場のニーズに合った優れた口腔ケア用品の開発と普及を目標に活動を行っている」と報告した。また、一部、マスコミ報道があり社会を賑わした“ポピドンヨード液による“うがい”についても、「口腔ケアにより要介護高齢者の発熱・肺炎発生率が低下することは、約20年前の論文で既に裏付けされていた。また、感染には体内の2大細菌叢である腸内細菌叢と口腔細菌叢が影響する。後者は、齲蝕や歯周病の原因になり、口腔細菌が肺へ移行し肺炎リスクにつながる」と説明していた。

現場で最大の関心事でもある重症化についても、「因子として口腔細菌が関与している可能性もある。2次性細菌性肺炎を防ぐためにも口腔衛生の徹底が必要」と強調した。また、新型コロナウイルス感染症の高齢患者の死亡率が高い理由として、「不顕性誤嚥を契機として、2次性細菌性肺炎が重症化したのが原因ではないか」と推測あし、今後の検証の必要性を強調した。

現在、唾液を用いた新型コロナウイルス感染症のPCR検査が実施可能である。鼻咽頭ぬぐい液による検査では患者の負担だけではなく、医療者への感染リスクが問題とされたが、唾液PCR検査はそれらの問題解決に繋がるばかりか、無症状者への対応も可能となった。他方で、同氏は口腔・咽頭粘膜はSARS-CoV-2の侵入経路だけではなく、付近の唾液腺がその貯蔵庫になる可能性が示唆されていることに着目し、「効果的な口腔ケアと生活様式での対応の両者が必要」とコメント。

最後に同氏は「学校や会社を休みたくないがゆえに、ヨード系うがい薬でうがいをしてから唾液PCR検査を受けて偽陰性の結果や診断を得るような、社会的に逆効果になる問題も予想される」としつつも、「誰が感染しているかわからない状況下において、うがいは唾液中のウイルスを一時的に減少させるため、会話や会食前・最中のうがいは人にうつす可能性を減らすかもしれない。効果の持続時間やうがい方法、吐き出した液による洗面台周囲のウイルス汚染など、検証すべき事項が多数あり、結論を導くには時間を要するが、感染対策として口腔衛生管理を行うことは大切である」と、口腔ケアの必要性について言及した。

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