2020/02/26
■ CGF 再生療法とは・・・
当院では、歯周病治療やインプラント治療、歯の抜歯等の外科処置において、疼痛抑制と術後の治癒促進の効果のあるCGF(Concentrated Growth Factor)再生療法を導入しております。
怪我をして出血した時、血液中のフィブリンという物質が出血部位に集まり、止血と傷口を治します。CGFとは、患者さんの血液をメディフュージ(右の写真)で遠心分離させて人工的にフィブリンを集め、ゲル状にしたものをCGF(Concentrated Growth Factors)と言います。CGFには傷口を治すために必要な自己血由来の成長因子や血小板などを多く含まれており、創傷の治癒を促進させる効果があります。
■ CGF 再生療法の長所
CGF(Concentrated Growth Factors)は、歯の抜歯やインプラント治療等の口腔外科処置に併用する事により、以下の効果が得られます。
- 施術後の出血や痛みの大幅な軽減が期待できる。
- 傷口を治すための成長因子と血小板を多く含むため、創傷治癒のスピードが大変速く、従来の手術方法と比較して大幅な治癒期間の短縮や体の負担を軽減することが可能となります。
- CGF再生療法の前に行われていたPRP再生療法(Platelet Rich Plasma)は、多血小板血漿を凝固させるためにトロンビン(ウシやヒトのタンパク質分解酵素)などの添加物を使用しなければならないというデメリットがありましたが、CGFは添加物なしで必要な成分を凝固させる事が可能になりました。その結果、添加物を一切使用しない、完全自己血由来ですのでアレルギー反応や感染のリスクがないことも、特徴の一つです。
■ CGF 再生療法の欠点
- 厚生労働省により『再生医療等安全性確保法』が施行され、厚生労働省で認可された指定病院のみ行える施術方法のため、CGF再生療法を行っている医療機関が少ない。
- 保険外診療内容であること。現在は高度先進医療項目に該当するため保険がききません。
■ CGF 再生療法の使用例
CGF(Concentrated Growth Factors)は、以下の処置内容と併用する事によりに大きな効果を得られます。
- 口腔外科・・・・・歯の抜歯、親知らずの抜歯、のう胞摘出に併用する事により、手術部位の自然治癒を 促進させ、痛みを軽減させます。
- 歯周病治療・・・・・歯槽骨の再生療法と併用させる事により、歯周組織の再生の促進効果があります。
- インプラント治療・・・サイナスリフト、ソケットリフト、GBR(骨再生誘導療法)、ソケットプリザベーション(抜歯窩保存療法)等の顎の骨を再生させる治療法に併用する事により、骨の再生を促進させ、治療期間を短縮させる効果があります。
CGFのおける再生医療の健康被害補償制度保険加入しています、もちろん再生医療学会会員であり日本大学松戸歯学部生化学教室研究員であって学位を頂いています。