物価高騰で高齢者歯科受診抑制傾向|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

物価高騰で高齢者歯科受診抑制傾向
  • HOME
  • ブログ
  • 物価高騰で高齢者歯科受診抑制傾向

保団連プレスリリース:経済的負担で高齢者歯科受診抑制傾向&歯科受診者の声

 

長引くコロナ禍、物価高騰、年金引き下げのもとで、昨年 10 月から実施された「75 歳以上の医療費窓口負担2割化」などの中、医療機関での受診控えや患者さんの生活実態が非常に苦しくなっていると全国の医師・歯科医師から懸念の声が多数寄せられている。このような声を受けて、患者さんの受診状況や生活実態をつかむために医療機関の待合室やイベントなどでアンケート調査を実施した。アンケートでは、75 歳以上の2割負担の方(昨年10月から2割化対象)の経済的理由による受診控えの状況や生活実態などから、2割化の影響による受診控えが生じていることが分かった。また、高齢者の多くは定期的な受診が必要な病気を抱えており、貯蓄や食費を削って受診している姿が浮き彫りになった。27日、保団連がプレスリリースした懸念を表明。

今回は自由記述欄に寄せられた声から、歯科に関する声をクローズアップして紹介する。歯科は経済的影響を強く受ける特性があり、敏感に反応するのも歯科界は理解している。 調査期間:2022 10 22 月~2023 年1月23 日(中間集計)調査方法:全国の会員医療機関・保険医協会・医会のイベントでの配布、保団連HPのアンケート回答サイトなどで回答。 回答数:6397

 

<歯科受診している人の声>

・負担が2割になったので歯科はやめました。眼科は目薬を13回を2回にして診察を伸ばしています。(80 歳・2割)

・窓口負担が2割となり、耳鼻科、眼科、歯科の受診をためらっている。(82 歳・2割)

・年金も減らされたため歯科に行きたいところですが苦しい。この先不安だらけ。(90 歳・ 2 割)受診したくても、経済的理由でためらってしまう

・歯科も本当は定期的に行った方がいいと思うが、痛みもないので通院せず。年齢的にも気になるが優先順位を考えてしまう。生活費の大半を医療費だけに使うことは出来ない。(55 歳・3割)

・以前派遣で働いている間は受診を控えていました。特に歯科はもう何年も受診していません。気にはなるものの、費用がかかるので行くのに覚悟が必要です。(37 歳・3割)

・歯科がとにかく高額に感じております。3か月に1度の定期検診・虫歯なしで1万円近く

払い、つらいので4か月に1度にしてもらいました。次回虫歯があればまた3か月に 戻

さなければなりませんが・・・。(45 歳・3割)

・歯科、行きたいけど費用がいくらかかるか、通院がいつまでかかるか不安で行けない傷

みが強くならないと行かないと思う。(33 歳・3割)

・子どもが 3 人(高校生 2 人と中学生1 人)いますが、医療費が高校生から支払う必要性があり、今まですぐに受診していた事でもためらい、受診が遅れることがある。自分の歯科検診も、間隔を今までより空けるようにお願いしている。(49 歳・N/A

・歯科検診を2 回から1 回にして医療費を安くしている。できるだけ受診しないようにしている。(65 歳・3割) 受診をためらった結果、悪化してしまった

・歯科の定期受診(3 ヶ月ごと)に通えなくなり、その間に進行してしまった歯周病により、 虫歯の進行とは別に、2 本の抜歯をせざるを得なくなってしまった。歯周病は他の大きな病気を誘発する元凶であることが判明しているのだから、国の医療費負担を軽減するためにも、歯周病予防や治療の補助を国で制度化してほしい!(67 歳・0 割)

・新型コロナウイルスの影響により収入が減ってしまい、自分自身もコロナウイルスに感染 し休んだことにより給料が激減した月がありました。その時期に歯科で治療を行っていたのですが、医療費の支払いまでお金が回らず、治療を断念せざるを得なくなりました。その 結果、病状が悪化し、歯茎切開の手術をすることとなり、より多くの医療費が必要となりました。治療を断念したことを後悔しています。(28 歳・3割)