時代の趨勢としてIT化の促進に伴い、歯科医療の改革としてCAD/CAMシステムの導入がされました。|お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

時代の趨勢としてIT化の促進に伴い、歯科医療の改革としてCAD/CAMシステムの導入がされました。
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歯科の新世代到来を示唆:取材で末瀬デジタル歯科学会会長が展望と期待

 

産経新聞社が発行する“夕刊フジの公式サイトZAKZAKが、513日に配信した歯科関連ニュースが注目された。現在の歯科界の課題の一つである、歯科技工士・技工所問題に絡む補綴物製作への課題対応と開発が著しいCAD/CAMシステムの応用・背景などを、日本デジタル歯科学会会長の末瀬一彦氏(奈良県歯科医師会会長)が取材を受けて現状認識、今後の歯科界を展望した。

歯科医療の特質である、補綴物の製作について、歯科技工士が不可欠とされていた補綴物の製作の歴史は歯科を臨床で歯科医療を支えていたことは事実である。時代の趨勢としてIT化の促進に伴い、歯科医療の改革としてCADCAMシステムの導入がされ、今日に至ってきた。CADは“コンピュータ支援による設計”を、CAMは“コンピュータ支援による製造”をそれぞれ意味するとした上で、末瀬氏は「歯科治療では11の対応であるためになかなか普及しませんでした。1970年代に欧米の研究者が、80年代には日本の研究者が歯科医療用のCADCAMシステムを研究・開発し、2000年当初には日本でも歯科治療に実用化されるようになりました」と歴史を語る。

 このシステムが、歯科界の課題になっている金銀パラジウム(金パラ)を材料にして製作される“銀歯”が、組成の一つであるパラジウムの高騰により、金パラを使用して補綴物製作すればするほど、歯科医院の“逆ザヤ”として損する体質を形成してしまい、近年では、歯科医院の経営にも影響あるとされ、大きな課題になっている。これに対して、代替材料の開発が研究されていたが、残念ながらまだ実現に至っていない。「この歯科用CADCAMシステムがデジタル革命をもたらし、銀歯などの金属修復からの脱却が図られている。「銀歯などの代替として歯に装着されるハイブリッド型コンポジットレジンやセラミックスなどの修復物は、コンピュータ画面上で設計し、機械データとして加工機に送信され、切削機器や3Dプリンタなどで製作されます」と説明しその意義を強調していた。さらにこの傾向を強く促進しているのが、“口腔内スキャナー”という最新のカメラ(ビデオ)を挙げて、歯科界のデジタル化の推進に不可欠なとした。

具体的な有用性のポイントを続ける。「患者さんがもっとも苦痛を感じる『口の中の型どり』を、口腔内スキャナーなら苦痛なく撮影できます。このスキャナーは、口の中全体を23分で撮影し、3次元画像データとしてコンピュータに送信します。迅速で苦痛もなく、感染防止にも有用です」と新たに問われている“感染予防”にも 口腔内スキャナーの重要性を指摘。また、広く普及しつつある“インプラント治療”にも使われているとした。説明を続けた。「断層画像検査データと口腔内スキャナーで撮影した3次元画像データから骨の状態を詳細に評価し、安全なポジションに埋入手術を行うことができます」とした。ただし、口腔内スキャナーの国内での普及は必ずしも十分でないという。「口腔内スキャナーは国産製品がなく高価なため、現在は日本の歯科医院の約10%程度しか保有されていない」としながらも、「国内でも製品化され保険診療に導入されれば、一気に広がることは間違いありません」と末瀬氏は強調している。

「日本では歯科用CADCAMシステムがそんなに普及していなかった2010年に、私たちは日本CADCAM歯科学会を設立し、その後の修復治療や画像診断、矯正治療などのデジタル化の急速な進展を踏まえて、2014年には日本デジタル歯科学会と改称しました。そしてこの学会は2022年、日本の歯科医学の総本山でもある日本歯科医学会認定分科会の一員として承認されました」と報告し今後の可能性に期待を寄せていた。

この趨勢について、「歯科医療においてもデジタル化の急速な普及で新素材・新技術がどんどん開発され、保険適用も進み、安全・安心で、信頼できる治療が提供できるようになってきました」とする末瀬氏。日本では国民保険診療制度があり、歯科ではその功罪の議論もあるが、CADCAMシステムの普及よって日本型の歯科文化への構築を示唆している末瀬氏へのインタビューでもあったかもしれない。