当医院の歯科衛生士さんの歯科予防処置の内容について!|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

当医院の歯科衛生士さんの歯科予防処置の内容について!
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 最近では、虫歯や歯周病にかかる前に「予防」のために定期的に歯医者に通う方が増えています。毎日の自宅での歯みがきに加えて、歯科医院で定期健診(メンテナンス、歯のクリーニング)を年に34回受けて頂くと、虫歯や歯周病になるリスクを減らすことが出来ます。

虫歯や歯周病は悪化させてしまうと歯を失うことに繋がります。そして近年では、歯周病は心臓病や脳卒中などの全身疾患の原因になっているということがわかってきました。そのため歯を失って噛めなくなってしまう前に、虫歯や歯周病から天然歯を守りましょう。健康な歯と身体を守るために、毎日の「セルフケア」だけでなく「プロフェッショナルケア」を受けるようにしましょう。


主に以下の4つがあります。
• スケーリング(歯石除去)
• PMTC(機械的歯面清掃)
• フッ素塗布
• シーラント処置(小窩裂溝填塞)


スケーリング(歯石除去)
スケーリングとは歯に付着した歯垢や歯石を取り除くことで「スケーラー」と呼ばれる専用の器具を使って行います。スケーラーには手用スケーラーだけでなく、超音波スケーラーやエアスケーラーもあります。スケーリングではう蝕や歯周病の原因となる細菌を取り除くだけでなく、再付着の予防もできます。
またスケーラーチップの形にも、いくつか種類があります。患者さんに合ったものを正しく選択し、適切な角度・圧・動かし方で歯面に当てる必要があります。特に歯肉縁下歯石のスケーリング時は、スケーラー挿入時に歯肉を傷付ける可能性が高いです。そのため挿入角度や圧に注意して、患者さんの様子を確認しながら慎重に行います。


PMTC(機械的歯面清掃)
PMTCとは、専用の機械を使った歯面の清掃のことです。歯ブラシだけでは落とせない汚れや着色なども落とすことができます。歯の表面をツルツルにすることで、汚れや細菌の再付着を防ぎます。先端に付けるブラシ・ラバーカップの形態や清掃前に用意するペーストを正しく選択し、適切な回転数・角度で歯面に当てます。
またPMTC直後の歯の表面は、エナメル質を覆うペリクルが剝がれた状態です。ペリクルが再生するまでのおよそ24時間は着色が起こりやすいため、色の濃い食べ物や飲み物の摂取を控えるよう患者さんに伝えておく必要があります。


フッ化物塗布
フッ化物とは、フッ素と他のものを組み合わせてできた化合物のことです。歯科医院でのフッ化物塗布は、歯の面に直接塗布する方法が一般的です。この処置を歯科衛生士が任されることも多く、歯科衛生士が行う歯科予防処置として代表的なものの1つです。
防湿を行なった後、綿球などにフッ化物ジェルを含ませ歯面に塗布します。塗布後30分間はうがいや飲食を控えてもらうとより効果が高まります。小さな子どもは少し目を離した隙にうがいをしてしまうこともあります。保護者の方に、自宅に帰った後もうがいや飲食に気を付けるよう伝えます。


シーラント処置(小窩裂溝填塞)
歯の溝をシーラントという材料で埋めると、歯垢や細菌が入り込みにくくなりう蝕になるリスクを下げられます。乳歯や永久歯は生えたてのころはう蝕になりやすいため、シーラント処置を行うことも多いです。
シーラント処置も歯科衛生士が行う歯科予防処置のうちの1つで、歯面清掃を行なった後にシーラントを填入します。レジン充填のように歯を削らないのが特徴で、削らないことによって取れやすいこともあります。ゆえにワッテや排唾管による徹底した防湿と、エアーによる咬合面の乾燥をしっかり行い、できる限り取れないように処置を行うことが重要です。ただ取れてしまった際には、再度シーラント処置を行います。

「歯科予防処置」について解説しました。歯科衛生士として働きたい、もしくは今の仕事から転職を考えている皆さんの参考になれば幸いです。