11月8日は、“いい歯の日”|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

11月8日は、“いい歯の日”

調剤薬局に『噛んで健康』のチラシ:目立つ出入口に貼付&歯・薬の連携を期待

11月8日は、“いい歯の日”と称して、歯科の立場から、歯の重要性を訴える機会にしている。日本歯科医師会は1993年(平成5年)より、118日を「い(1)い(1)歯(8)」の語呂合わせでPR重点日として設定し、この日に合わせて国民への理解を求める独自企画を含め、歯科保健啓発活動を行っている。厚労省の主要な政策でもある、地域包括ケアシステムの構築を進めているが、そのポイントの一つに、地域での他業種との連携があり、理解・促進が期待されている。

Ciass A 薬局の健康情報紙“Life11月号は、「いい歯でにっこり 噛んで健康」を特集号にしているが、1112日、有限会社ミキ薬局(墨田区吾妻橋)の出入口に、地域住民用に、イラストを交えて平易な文章のチラシ(横27㎝×縦40㎝)が、目立つように貼付してあり、立ち止まり確認。同薬局の二宮真紀子氏は、「歯の大事さを一人でも多くの人に知ってもらいたいです。高齢者の方が薬のことで相談に来ますが、時々、歯のことを気にしている人がいますから。今月は“いい歯の日”がありましたが、今月ということでなく、日々、意識してほしいです」と歯科のPRに理解・協力的であった。具体的な事例を紹介する。内容は以下の通り。

 

118日は、「いい歯の日」“もし歯がなくなったら?』=肉食動物は獲物を捕れなくなくなり、草食動物は草や葉を食べられなくなります。人間も食の楽しみを失います。まさには“歯は命”、大切にしましょう。※『現代人は噛む回数が減っている!?』=一度の食事であなたは何回噛んでいますか?現代人の噛む回数は昭和10年代の半分以下の600回程度まで減少しているとか。よく噛まずに食事をすると体にさまざまな負担をかけます。大前提を説明。そこで、『よく噛むことの効果』を次のように説明。

 

○脳を刺激する=歯を支える骨と歯根に間にある歯根膜の神経は中枢神経につながっています。噛むことでその神経を介して脳を刺激。○胃腸の負担を減らす=よく噛むことで食べ物が細かく砕かれ、唾液とよく混ざり合って消化しやすい形に変わるので、胃腸の負担が減ります。○食事本来の味を楽しめる=よく噛むこと食べ物の形や歯ごたえなどを感じることができ、食材の本来の味が楽しめます。○食べ過ぎを防ぐ=時間をかけてしっかり噛んで食べると、脳の満腹中枢が刺激され、適量で満腹感を感じるので、食べ過ぎを防げます。○口の周りの筋肉を鍛える=噛むことで、口の周りの小さな筋肉が鍛えられ、口の動きがよくなります。成長期においては、あごの発育を促す効果も。○唾液が増える=口の周囲筋には唾液を分泌する唾液腺が3つあります。噛むことで唾液腺が刺激され、唾液が分泌されます。

 

さらに唾液の大切な働きとして、消化を促進する、食べ物をまとめる、口内を清掃する、細菌の増殖を抑える、粘膜を保護する、むし歯を防ぐ、発音しやすくするなど機能を説明。さらにオーラルフレイルも言及している。歯・薬の連携の具体事例である。今後も様々な形での連携は地域には必要なことを再認識した現場もあった。

今回の詳細な背景は未確認であるが、調薬局剤で、歯科のPR見ることは異例である。今後の在り方を示唆していると期待されるが、“見える化”は、説得力はあるようだ。

なお、2021年度から、歯科医師と薬剤師や、歯科医院と薬局の関係を強める新しい取り組みが相次いで始まっているが、日本口腔ケア学会は薬剤師部会を設立し、都道府県薬剤師会では在宅訪問を通じた歯科受診勧奨を計画し実施に向けているようだ。