診療科名は口腔科が合理的|お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

診療科名は口腔科が合理的

 葛飾区お花茶屋コージ歯科確かに今の時代、歯科医院は歯だけでなく口のまわり、と関係器官等も診ています!

2020年診療報酬改定に向けて中医協では、自民党総裁選挙などで従来の開催日程の変更もあったが、従来通りに審議は継続される。診療側からすれば、新型コロナウイルス感染症対策に応じた行為への評価・加算算定等の指摘・要望等を示している。従来の課題の点数の引き上げを主張し支払側との議論が進められていく。年内までに喫緊課題や継続的な視点での厳しい議論が展開されるが、コロナ感染症中という特別な社会状況であることは事実のようだ。

その議論とは別だが、本来整理すべき用語・議論として、福岡県歯科保険医新聞記事(105日号)に横田晟氏の興味深いテーマが論考として掲載されているが、歯科医師・関係者から関心持つべきテーマである。それを“診療科名は口腔科が合理的”と提起をしている。

臨床的・現実的に、医科歯科との定義・概念の整理が十分でないが故に問題化することがある。ある意味、“解釈”で済ませているのも事実である。横田氏が“歯科-固定観念からの発想転換とサブタイトルにしているように、「“歯科は歯の治療だけ”と思われている、これでいいのか。もっと合理的な診療科名はどうあるべきか様々考察しているが、一部要旨のみ紹介する。

「歯科という診療科名は不合理」「診療科名は口腔科が合理的」「標榜診療科名の決め方」「医業“と歯科医業の分類法に疑問」「歯科医師口腔科医師とする」挙げている。最初に「歯科という診療科名は不合理」と指摘している。歯科は歯だけを診察・診療していると理解している現実を上げ、むし歯治療・矯正治療という診療範囲とされた時代があったが、現在の歯科診療は、口腔、顎、顔面に及び、歯科と言う診療科収まらないという。診療範囲が技術・研究の結果として必要な診療が拡大してきている現実からの指摘である。口腔については、口裂から咽頭に連なる器官であるが故に、口腔の名を有する診療科が自然と訴えている。

 また、臨床では、“医科歯科連携”、“歯科と全身疾患の関係”とい言葉・表現は頻繁に使用されている。しかし、「歯科医師法第4章17条:歯科医師でなければ、歯科医業をなしてはならない」と明記されおり、そもそも論として、医業・歯科医業の定義・解釈整理の文言は見ない。だからこそ、「医業“と歯科医業の分類法に疑問」で問題視していると想定できる。これには、2008年の改正医療法施行令で診療科名の組み合わせ表示形式が明記され参考にしている。横田氏が医業の事例を基にして、歯科医業の場合を編集・提示している。最後には、「現在は、医師法・歯科医師法とある中で、仕方ないが、標榜科名は、医科歯科一体のルールで包括すべきでないか。区別するところの違和感がある」と素直な実感を呈している。

一人ひとりの歯科医師の解釈で歯科医業が決められ、その理解で診療をしていくことはあり得ない。今回の論考は、直ぐにこの疑問課題の解消を求めていないが、現状認識から、改めて問題意識の共有が必要としている。医療全体の課題でもあるが、新たな技術・研究の開発により、進歩発展した新たな医療の捉え方、患者視点や社会対応などが問われている。歯科の場合は、医科への理解が求められるケースが多いが、医科が歯科との連携による医科を見据えていのか、歯科の拡充・深化により、医科との連携が必須になった歯科を視野にしていくのか。これからの議論の進展に興味を持つが、医科・歯科の診療を支える法律・制度等の整理は必要な時代になっていそうだ。

医師・歯科医師法第一条は共通して「(歯科)医療と保健指導を司ることによって、公衆衛生の向上と増進に寄与し、国民の健康的な生活を確保すること」。新型コロナウイルス感染症拡大で、図らずもある意味、注目されず脇に置かれていた公衆衛生が俄かにクロースアップされ、今後の医療界に欠かせない課題になってきたようだ。