金パラ問題2|お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

金パラ問題2

 9月になり、2022年度の診療報酬改定を巡っての議論が注目されてくるが、歯科では、“古くて新しい問題”である金パラ問題が、臨床からの悲鳴・苦悩の声が聞かれている。7月には、総会が開催されたが、次期改定に向けた課題として金パラ価格改定が議論されましたが、関係者の期待とは異なり、通り一遍の概要を説明するにとどまったに過ぎないとの評価であった。この問題の基本は「実勢価格と告示価格の乖離が著しく、その改善方法にも課題がある」であり、その指摘が繰り返されてきた。その点について、厚労省の理解・共通認識を確認できなかった。というのも参考になる配布資料がなく、歯科からの委員の発言も「理解の得にくい制度になっている」とする発言で終っている中で、健保連の委員からは「何とかならないのか」と懸念する発言があったしている。具体的に問題解決への基本的な考え方や方法に言及し、会員に理解を求める姿勢がなかったとされている。

事実として随時改定Ⅰ・Ⅱの設定をしたことは、長年の課題でもあったことからすれば、一応の評価をするに至っていることとしながらも、関係者からは釈然とせず、疑問を呈されている。現実的には、改善に至っていないことで、不満が依然として解消されていない。

福岡県歯科保険医協会(95日号)“無影燈”で関連して取り上げていた。5月の総会での中医協医療保険材料専門部会での内容に言及している。「次期改定向けた課題の中には歯科用貴金属にするものは全くなく、遡って議事録を確認しても日歯委員からの発言もゼロ。金パラ逆ザに関して議論の俎上に上がっていません」。さらに「総会で逆ザヤ問題が問題提起されたので少しは期待していますが、日歯委員の姿勢、日歯自身の臨床現場への理解、意見を吸い上げ、働きかけ・問題提起をしてきたのか疑問」と指摘している。その意味では、健保連の委員からの発言は、他の委員にも問題意識を改めて促す効果はあったとされている。診療側、支払側、公益側の三者が共通認識を有すれば、大きな議論の進歩になり具体的に厚労省事務局として動かざるを得ず、今後に大きな期待寄せられ。

中医協委員としての自覚や発言の有無は絶えず問われている。日歯推薦委員なら中医協での質疑応答が重要である理解が十分理解し、委員として真摯な姿勢が問われた意味を理解しているはず。歯科を代表しての要職である中医協委員であることであり、当然ながら内部で内容・表現などの調整をして中医協に臨んでいると思われる。“金パラ問題”の複雑さは承知しているが、日歯としての工夫・改善への努力が伝わる姿勢が臨まれている。毎回、「関係者と意見交換をするなど努力していきたい」の繰り返しに終始している感があるのは事実である。日歯代議員会も地方・個人質問でも会員の必死な意見が繰り返し提起されている。

現在は中医協総会の下に調査実施小委員会、診療報酬基本問題小委員会、薬価専門部会、保険医療材料専門部会、診療報酬改定結果検証部会、費用対効果評価専門部会の2小委員会・4部会が設置されており、議論の場となるのが保険医療材料専門部会。そこでは、保険医療材料の価格算定ルールや特定保険医療材料等の価格調査の実施案について審議し、総会に報告することとなっています。現在の委員構成は、支払側・診療側各4名、公益委員4名、専門委員3名(医療機器団体より2名、医療機器卸団体より1名)となっている。

緊急事態宣言下では、対面行為が基本的に自粛になっているが、この金パラ問題は、日歯会員・非会員の歯科医師は当然ながら、歯科技工士にも関係してくる喫緊・重要な課題になっている。

中医協での議論:“金パラ問題”への健保連委員の意見“改善策を促す”