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競泳金メダルの大橋選手の矯正歯科装置が話題から子どもの歯科矯正への保険適用の拡充
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 6月16日に閉会した通常国会の評価は、立場により様々であるが、衆参合わせて18本の請願が採択され、一部では話題になっているものとして、衆院では、「子どもの歯科矯正への保険適用の拡充」、参院では、「ゆとりとやりがいのある保育現場の創出等」に関する請願などが採択された。具体的に採択された請願は、衆院は、「全ての世代が将来にわたって信頼できる年金・医療・介護等の社会保障制度の確立」「腎疾患総合対策の早期確立」「子どもの歯科矯正への保険適用の拡充」。一方、参院では、「ゆとりとやりがいのある保育現場の創出」。衆参両院では、「パーキンソン病患者への難病対策の推進」「難病・長期慢性疾病・小児慢性特定疾病対策の総合的な推進」「新型コロナウイルス感染症と筋痛性脳脊髄炎の研究」「現下の雇用失業情勢を踏まえた労働行政体制の整備」「てんかんのある人とその家族の生活を支えること」「法務局、更生保護官署、入国管理官署及び少年院施設の増員」「裁判所の人的・物的充実」があった。

 

ここで、「子どもの歯科矯正への保険適用の拡充」であるが、山梨県の「保険適用拡大を願う会」の小尾直子氏(山梨県)が、理解・普及し具体的に政策の具現化を求めて活動しており、その認識は拡大されつつある。国会・行政に影響を与えるとされる、署名活動も地道に進められて、確実に拡大している。当初は自民党・宮川典子衆院議員(2019年逝去・40歳・比例南関東ブロック)の理解協力があった。現在では山梨県でも請願を採択した市が増加している実績を重ねている。宮川議員の逝去後は宮沢由佳参院議員(立憲民主党・山梨県選挙区)が継続して活動をサポートしている。子どもの歯科矯正への保険適用の実現に向け、最後まで取り組みを後押ししていたと述べた。

今回の競泳選手の大橋悠衣氏が金メダルの2個の快挙で、表彰台での満面の笑顔から見える矯正装置。「大人でも矯正するんだね」「見た目を気していたのだろうかな」「水泳の結果とは関係はないと思うけど目立つね」など雑談で一躍クローズアップされていた。乳幼児の歯科矯正は、日常生活の中でも違和感がないが、“成人の矯正歯科”が意外に見えたのかもしれない。

そもそも論として次のような意見がある。「義務教育の学校健診で要受診とされた子どもが、必要だと思い歯科医院に行くと、歯科矯正は保険適用でないのでと言下に言われ、困惑されているのが現状。専門的には、先天性疾患59症なら、保険診療ができるが、小児歯科の矯正でも、保険適用を求めるもの」とされている。

 

この問題については、保団連の歯科理事会は、「疾病の治療について子どもの家庭の財政力で差をつけてはいけない」という視点から、「口腔機能発達不全症の診断・治療後に、矯正が必要と判断されたものについて保険導入を要求」すると主張している。また、矯正歯科の分野では、話題になり問題意識を有す日本矯正歯科学会関係者もいる。基本的な考え方として私的意見と前置きをしているが、検査は誰もが平等に受けた結果に従い、治療になると経済的な事情で受診の相違が厳然とあること。

 

「今までこの制度できたから、踏み込むと厄介になるから黙視している。矯正歯科医はどう思うのか。経済的な面からして専門家は慎重になるはず」という意見が散見される。具体的な議論に及ぶと、疾患と審美の適正な診断、臨床的保険点数、診療機関の選定要件、診査・診断する担当歯科医師の資格要件、財源的確保などが複雑に絡む上で、現在の保険制度の趣旨から、この問題の難しさがある。患者側・術者側の経済的問題を新たな政策で補正・補充政策がないのか。請願の採択などの結果を関係者が重要視しており、患者、術者、制度等が納得できるのを求めてられている。臨床的課題を意識させる、大橋選手の矯正歯科装置”が契機になっていることかもしれない。