横浜市長選と歯系議員|葛飾区お花茶屋の歯科・インプラント|コージ歯科

横浜市長選と歯系議員

 今後の解散総戦挙にも影響が必至とされる横浜市長選は、822日投開票され、IR否定候補の山中竹春候補(元横浜市大医学部教授)が当選した。菅総理大臣が支援した小此木八郎候補(前国家公安委員長)、林文子候補(横浜市長)などは敗れた。今回はカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致の是非が主な争点となり、横浜市長選では過去最多となる8人が立候補した。IRの撤回を訴えた山中候補は、立民のほか共産、社民両党の支援を受け“野党共闘の形になり支持を広げた。小此木候補は市内に選挙区のある菅義偉首相が支援した。自公は基本的に自主投票であったが、自民党の市議の大部分と公明党の支持を固めたが、及ばなかった。横浜市歯会・同連盟も信頼構築を築き、312年の実績とIR誘致推進を掲げた林候補は、“ハシゴを外され”感があり、落選の憂き目にあった。上位3名の投票数は次の通り:山中:50.6万票、小此木:32.5万票、林:19.6万票。なお、当選有力視されていた小此木候補は正式に政界を引退する旨の発言している。

 

横浜市歯連、神奈川県歯連盟も今回の選挙への対応では腐心・苦労した。基本的には、菅総理が、小此木候補の支援表明が明らかになったことで、決断はしやすくなった感はあったが、内部では今までの“市長としての関係から、林候補への投票も否定しない会員もいるという。日刊スポーツ(822)の社会面では、最終選挙日の821日、応援にかけつけた石破茂元幹事長と小此木候補者に挟まれた形で、中央に島村大参院議員がいる記事写真が掲載。記事中には、島村議員の文字はなかったが、歯科関係者・神奈川県民ならば“島村議員”と理解し「応援にかけつけたのだ」と訴えたことになった。

神奈川県では、島村参院議員の存在・活躍は浸透しているが、“歯科医のワクチン接種”の水面下での動きが新聞記事なったことで、その存在感を改めて示した。菅総理大臣との相互信頼・太い人脈が構築されていることの再確認されたことにもなった。それは、日歯連盟との関係を示すことになり、永田町関係者への歯科関連政策などへの理解を求めるには欠かせない政治家になっていた。

 

「横浜市長選挙の結果は、自民党の総裁選挙や衆議院の解散総選挙の日程に影響を与えることに間違いない」と事前に自民党事務局員は述べていた。「日歯連盟は、日歯が求める政策が遂行できるよう可能な限り、その環境整備をすること」と高橋英登日歯連盟会長は、繰り返し存在の目的・意義を明確にしている。今回はIR誘致が争点とされていたが、同時に全国的浸透している“コロナ対策”への厳しい評価が、投票行動に影響を与えたとされている。菅内閣と同時に与党への批判でもあり、それは、日々厳しい決断を余儀なくされてくるし、医療関係団体の日医、日薬、日看も横浜市の一地方の市長選挙とは見ておらず、推薦議員の言動・認識への評価に走っている。

総選挙が迫るにつれて、歯科界でも、“コロナ対応・対策”について、歯系議員である島村参院議員(自民党)、関口昌一参院議員(自民党)、渡辺孝一衆院議員(自民党)、山田宏参院議員(自民党)、長谷川嘉一衆院(立憲民主党)の認識が知りたいという意見が目立つようになり、全国の地区歯科医会では、欠かせない話題になっているようだ。国民は生活に身近な問題

  • 横浜市長選は山中候補当選:懸念される“コロナ対応・政策”への歯系議員の認識

には、敏感になるのは当然のことのようだ。