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コロナ禍での広報戦略として会員の“素朴な懸念”
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日歯の現状認識が不透明:コロナ禍での広報戦略として会員の“素朴な懸念”

 

12月16日で、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の“勝負の3週間“が終えた。評価については厳しい意見が政府与党内でも出ているという。医療専門家である日本医師会は16日、中川孝男会長が記者会見をし、その評価と日医の見解を明らかにした。14日に菅義偉総理大臣が“Go To トラベル”の1228日~来年111日まで、一時期停止を発表したことで、新たなステージに移行したという認識が広がっている。

こうした中で、基本的に当該専門組織(医師の領域)とは違うが、日々、歯科診療に取り組んでいる歯科関係者からは、「日歯は、この現状をどう理解し対応をしいているのか、いくのか」と素朴に抱いていることは想像に難くない。HPを確認(1216日)すると、国民向けには4月、8月の重要なメッセージが掲載。社会的にも懸念されている北海道を始めてとして地域部、山間部、離島などの地域での現状を踏まえての認識は不明であり、都道府県歯のHPに一任しているように見える。歯科界としての姿勢が確認できないことの、会員から釈然としないでいる“もの足りなさ”はあるのも事実にようだ。

「地区歯科医師、歯学部同期、クラブの先輩・後輩、学会関係者からのネット、Face bookLineなどでの情報交換になっている。しかし、多くは、“日歯については知らない”“偉い人たちとの打ち合わせて忙しいのでは”“そもそもHPを見ませんから”とのコメントが大半」との意見が聞かれている。日医・病院関係者の患者対応に追われている様子や取材放映や記事紹介、最近では特に、24時間交代の中での“看護師“の懸命な姿がマスコミ報道され、国民からの支援・感謝の声が寄せられているという。もちろん裏には、様々な事情の中で退職するケースが増加する懸念も生じているというが、“医療を担う“と称している歯科医師の忸怩たる思いは深まるばかりといえそうだ。少なくとも、院内感染防止には万全な態勢を組んでおり、安全・安心な診療環境を維持しているのが歯科医院という自負もある。

既報でもあったが、週刊誌報道とはいえ、“Go To 歯医者”を見出した記事が掲載された。花田信弘鶴見大歯学部探索講座教授と新橋歯科診療所院長の白井清士氏(東京都港区)の二人が、「コロナ禍ではマスク着用と手洗いが日常の“当たり前”になった。さらにはフロスと歯磨きも、もう一つの常識と心得たい」とまとめているが、“Go To 歯医者”の意味が、コロナ禍が継続する中で、歯科への理解が広まることが期待される。同時にその意味での日歯の広報戦略が問われてきている。歯科独自の臨床範疇、協力・連携範囲、国民・地域住民への啓発活動など、歯科関係者は、“国民に歯科が見えること“を期待している。

 日歯の代議員会でも広報の在り方、将来展望、マスコミ対応などが個人質問であるが、「日歯広報の内容について、会員視点から編集、適宜適切な情報提供を念頭に置いて尽力している。一般マスコミとの連携、理解などを深める会合も事業として実施している」とは回答している。歯科大学退官・退任した歯科の専門家のその後活動は不明であり基本的には、個人情報にもなるので業界マスコミも現状確情報には慎重にならざるを得ない。

ネット社会が普及しての対外活動、新たな戦略が必要になっているようだ。「一般マスコミと情報交換は現在、されているのか。社会部、科学部、家庭・生活部なのか、あるいは評価ある著名なライター、歯科を理解している歯科以外の文化人などとはどうなのか」と歯科医師などから聞こえそうである。現在のコロナ禍は異常ではあるが、まずは、歯科医師・歯科関係の問題意識として準備はしておく自覚はありそうだ。日歯の情報より、会員の方が早く・深い内容であり、意味があるニュースになり、ネット活用で拡散しているケースがあるという現実が多くなっている。

日歯は新たなWEBマガジンを1210日、HPを介して発信した。社会がコロナ禍で動揺が続く中で、歯科界に対して、「日歯は、国民への広報、訴え、主張などをしているのか不明」「限界があると思うが、歯科の立場からもっと情報発信してもいいのではないか」「記者会見などを通しての広報をしないと、会員から日歯に不信・懸念を持たれるかもしれない」という指摘があることは事実のようだ。今回は槻木(つきのき)恵一教授(神歯大副学長)と寺嶋毅東歯大市川総合病院教授(慶大医学部卒)が「新型コロナウイルスと歯周病の関係性~感染・重症化を防ぐためにオーラルケアでできること」をテーマにした対談になっている。歯科関係者であればある程度、既知の内容ではあるが要旨を紹介する。(見出しでは、槻木神歯大“副学長”だが編集上“教授”にて記した)。

まず、基本認識として寺嶋教授は「加齢は、新型コロナウイルスの重症化のリスクファクターの1つ。加齢は止めることができません。だからこそ口腔ケアなど日々できることを、面倒臭がらず継続することの大切さを改めて認識させられる」と口腔ケアの継続的実施の大切さを指摘した。さらに、インフルエンザについて、新型コロナウイルスが流行した今年だからこそ気をつけるべきポイントについては、「感染経路としては家庭内・飲食・職場・車内などいろんな場所があります。密になりやすくマスクを外して近距離で会話するなど飛沫を受けやすい状況が多いです。やはりマスク、手洗い、ソーシャルディスタンスという基本的な感染対策は大切です。これはインフルエンザの予防でも同様です。新型コロナウイルスとインフルエンザは発熱など症状も似ていて、同時に感染することもありえます。だからインフルエンザの予防接種も大切です」とした。

 このことを受けて木槻教授は「マスク、手洗いなどの基本対策が重要とわかりました。ぜひ、ここに口腔ケアも追加してほしいです。 私たちの研究では、舌苔にプロテアーゼが多く、これが新型コロナウイルスに影響を与えており、だから舌苔をとった方がいいと考えていますが」と問うと、寺島教授は「確かに舌のケアも大切ですね。一方で舌のケアだけでなく、鼻などから侵入することもあるので、全身的な対策が必要です。舌については今後の検証結果が楽しみです」と期待を寄せた。

歯科の観点から身近な要因として、喫煙・唾液との新型コロナウイルスの関係についても話は進んだ。寺島教授から「歯周病のリスクになるという喫煙は、新型コロナウイルスにも少し関連があるという話もあります。唾液はどのように口腔内の防御に関わっているのですか」と端的に質問。槻木教授は「ニコチンには毛細血管を縮める作用があります。喫煙すると、どうしても口腔内の血液循環が悪くなります。これが免疫力を落とすことにつながるのです。血中にもニコチンは入り込むので、唾液腺の血流が悪くなり、唾液量が減少するとも言われています。喫煙は口の健康には大きな影響を与えますが、新型コロナウイルスには影響するのでしょうか」と踏み込んで質問すると、寺嶋教授は「喫煙によって“かかりやすい”“重症化しやすい”という2つの影響があります。“かかりやすい”という点では、口腔内の防御機能の低下やウイルス感染を起こす受容体を増やすという論文もあります。“重症化”でいうと、喫煙による肺のダメージや慢性の炎症を引き起こしているという点も関与しているかもしれません」と指摘した。

最後に司会者から「新型コロナウイルスへの感染・重症化を防ぐポイントは、物理的な対策であるマスク、手洗い、うがいを徹底すること。そして歯磨き、舌磨き、唾液ケアというオーラルケアが重要だということです。日々のオーラルケアにしっかり取り組んで、冬に向けて感染予防を行っていきましょう」としてまとめた。

 以上が概要であるが、寺島教授はまさに“時の人”になっているが、槻木教授と共に各専門分野からの対話することに意味があるようだ。“情報発信力”は歯科の課題であるが、国民に理解・浸透を期して、継続してあらゆる歯科情報を歯科界内外に提供していく必要性は、このコロナ禍の時期であれば強くなっていることは間違いなさそうだ。

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