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予防医療は口の健康から!

約1兆円ずつ増え続けていた我国の年間医療費の総額が、ついに40兆円を超えました。その36%を占めるのが「75歳以上」の高齢者であり、一人あたりの平均額は約93万円に達します。「75歳未満の65歳以上」については約21万なので4倍以上です。

あと10年すれば、団塊の世代の皆さんがすべて75歳以上となり、こうなってくると今のままでは日本の医療費は大変な事態になってしまいます。

「予防医療」が大切といわれてから久しいですが、国として本気で取り組んではきませんでした。今、平均寿命と健康寿命の差は、男性が約9年、女性が約12年と言われます。これを縮めてできるだけ健康で長生きするには、掛け声だけの予防医療ではなく国を挙げての施策が求められます。

その際、区政においても財政課題のひとつは国民健康保険料の負担でした。そこで、様々な試行を取り入れました。いまや病気の原因のほとんどはウィルスより生活習慣ですから、日頃の食事や運動といったものは当然大事な要素ですが、私が杉並区政で経験したことは、「歯の健康が体全体の健康につながる」ということです。たとえば、歯周病と糖尿病の相互関係をはじめ、歯の健康と全身の健康が密接な関係にある事は既にいろいろな分野で指摘をされています。高齢者の医療においては歯の残存数が診療日数に大きく影響を与えますし、手術後の肺炎予防や感染症予防のために口腔衛生が指導されるようにもなりました。杉並区では成人歯科健診事業を行っていましたが、当時その受診率は6%でした。この受診率を何とかあげることができないものかと考え、私は歯のクリーニング券を歯科健診の付けたところ、15%まで上昇させることができました。

すでに、香川県や特定の健康保険組合の調査では、歯の健診をしている高齢者の医療費はそうでない高齢者の比べ10万円~15万円低くなっていることを発表しました。それだけ健康であるという事です。

杉並区での経験の一つに次のようなものもあります。区内の一部の小学校に歯磨き奨励用の洗面台を設置して、地域の学校歯科医の皆さんと連携しながら歯磨き励行を行ったところ、インフルエンザの罹患率を大幅に減少させることができました。

こういった経験から、私は、日頃から歯の健康に気を付けることが、かからなくていい病気にかからなくて済む、あるいは、病気になったとしても重篤化を防ぐ、結果、かからなくていい医療費をかけなくて済むという事を確信いたします。

「予防医療は口の健康から」。

これまで掛け声だけで終わっていた予防医療について、国の待ったなしの施策が求められます。

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